落下するか、消滅する筈の闇蓬来が白い靄(もや)状のものに包まれた。
ブスブスと煙が立ち上っていたが、その靄に包まれてほんの1、2分後に闇蓬来は復活したのだ。
「ありゃりゃ~、元に戻っちまった。」
真影はすっとんきょうな声をあげた。
早奈谷も驚いて闇蓬来を見つめた。

「我が復活は、生命の核を司る我等が師のご加護である。
貴様ごとき者の攻めで滅びはしない。
最高神、生憎だったな。」

嫌みっぽく真影の台詞を真似ると¨気¨の闇蓬来は続けた。
「しかし、今は多勢に無勢。しかも我が術が破れた以上、長居は無用。
だが、最高神とその一味の者どもよ。
これからが長い戦いとなるぞ。
心しておくが良い!」
そう言い残して黒マント姿の闇蓬来は消え去った。
「畜生!
何故滅びない?
聞いてねえぞ。何だよ、核の加護って―。」

しかし、今の檪にはそれよりも大きな問題があった。
恩師の悲しげな視線を感じた彼は、空中で重根に一礼すると、その場から空間移動をして消え去った。
そして、重根の前には2度と姿を現さなかった。
―つづく。
この物語はフィクションです。