「!」
檪は衝撃で俯せに倒れた。
「おい!大丈夫か?」
真影は檪の傍に駆け寄った。
「く…。」
檪の顔が苦痛で歪んだ。
同時にやくざ達にかけた念力も解けてしまった。
念力の戒めを解かれたやくざ達が、各々の銃を拾い上げて銃口を向けて来た。
「チッ!」
テーブルの横のソファを念力で横倒しにした。
2人は急いでその背後に回った。
こうした銃撃場面を想定したものか、ものすごく頑丈な造りのソファだった。
やくざ達は、殆ど訳も判らないままソファに向かって銃をを乱射する。
「おい、あんた神様なんだろう?
このヤバい状況を何とかしてくれよ。」
「…。」
檪は何も答えず、呆然として手についた血を見つめていた。
「い、痛い。」
(そりゃ、痛いだろうよ。)
しかし、神様の力で防御するなり、攻撃しなければ痛いどころではなくなる。
「駄目だ―。ちっくしょう!
痛くて集中出来ない。術が出てこない!」
(おい、おい。
さっきまでの強気はどこへ行った?
何だよ、所詮はガキって事か。
きょうびの神様は、邪神は退治出来ても銃をぶっぱなす輩には弱いのかよ。)