冷や汗をかきながら、早奈谷の方に目を向けると、彼は何かを言おうと口を開きかけた。
だが、それを檪が遮った。
「おーっと、悪いがそれは言わせないぜ。」
「最高神様―。」
「いちいち、様なんてつけるな。
人前で俺をそう呼ぶ訳にはいかねえだろう?
今まで通り、檪で構わん。
2人だけの時は最高神だ。
いいか、これは命令だからな。」
「はい…。」
早奈谷は静かに頷いた。
「まあ、俺としても難しい判断だとは思うけどよ。
あれだけ俺の力を見てもめげずに、俺を止めたそのくそ度胸に免じて―。」
檪は、勿体ぶって咳払いをした。
「無罪放免だ!
書きたけりゃ、俺達の事を暴露したって構わないぜ。芸能リポ-ターさんよ。
最も、誰も信じやしないだろうがな。」
このガキ―。
この糞ガキ―。
言いたい放題言いやがって―。
真影はホッとすると同時に、怒りが腹の底から込み上げて来た。
(俺は、2年前にこいつにインタビューした。
その時は借りてきた猫みたいにおとなしかったくせに。)
「あの時は、まだ駆け出しだったからな。上からただひたすら低姿勢でいろと言われていたからよ。」