そして、今はこのホテルの一室で真影は早奈谷から神についてのレクチャーを受けているのである。
「シュは神。
ナクは統(す)べる。
サーレは万物を意味します。
万物を統べる神―即ち、最高神という訳です。
あの方は、神界の大神であらせられる、
シュナク・バズーラ様の流れを汲む神界の王であります。」早奈谷の説明は明解だった。
「あいつの事は一応判った。
それで、早奈谷、お前さんはどういう立場なんだ?
「私は、今上最高神様の僕(しもべ)にあたる者です。
主神たるシュナク・サーレ様のお側に仕える従者、従神と呼ばれる者です。
最高神様の御技(みわざ)が恙(つつが)なく執り行えるよう、取り計らう為にのみ存在する者です。」
「それは、執事やマネージャーみたいな役目なのか?」
早奈谷は頷いた。
真影はフゥーと大きく息をついた。
「何だかまだよくは判らないけど、俺はとんでもない場面に巻き込まれちまったんだな。」
「申し訳ありません。
私にも突然の出来事でしたのでご迷惑をおかけしました。」
早奈谷は深々と頭を下げた。