2人は雷の鳴った方向へ駆け出した。
そこは、荘厳園裏手の広い草原だった。
そして、ひどく疲弊した体(てい)の老僧がつくねんと佇んでいた。
「そなた、癒し神だな。」
老いさらばえた僧は、早奈谷を指差してそう呟いた。
「ようやく現れおって…。
まあ、良いわ。我が朋輩と争える荒ぶる神を鎮めたまえ。」
早奈谷は、眉をひそめて僧侶を睨みつけた。
「貴方という方は…。」
一体、何が起こっているのかさっぱり理解出来ない真影はただ呆然と彼等のやり取りを眺めていた。
そして、空を見上げると時折、響き渡る雷鳴。漆黒の闇に2つの黄金色の放物線が描かれてゆく。その光達は明らかに戦っていた。
圧倒的に勢いで勝るのは、小さな方の光だった。
小さな光は、大きなだけで動きの鈍いもう1つの光をいたぶるかの如く、素早く攻撃を繰り返した。
ヒュン、ヒュンとぶつかり合う音が真影の耳にも届いた。
「早奈谷~っ。一体、どうなっているんだよーっ!?」
詳しい事情を知っていそうな後輩に、彼は泣きついた。
そこは、荘厳園裏手の広い草原だった。
そして、ひどく疲弊した体(てい)の老僧がつくねんと佇んでいた。
「そなた、癒し神だな。」
老いさらばえた僧は、早奈谷を指差してそう呟いた。
「ようやく現れおって…。
まあ、良いわ。我が朋輩と争える荒ぶる神を鎮めたまえ。」
早奈谷は、眉をひそめて僧侶を睨みつけた。
「貴方という方は…。」
一体、何が起こっているのかさっぱり理解出来ない真影はただ呆然と彼等のやり取りを眺めていた。
そして、空を見上げると時折、響き渡る雷鳴。漆黒の闇に2つの黄金色の放物線が描かれてゆく。その光達は明らかに戦っていた。
圧倒的に勢いで勝るのは、小さな方の光だった。
小さな光は、大きなだけで動きの鈍いもう1つの光をいたぶるかの如く、素早く攻撃を繰り返した。
ヒュン、ヒュンとぶつかり合う音が真影の耳にも届いた。
「早奈谷~っ。一体、どうなっているんだよーっ!?」
詳しい事情を知っていそうな後輩に、彼は泣きついた。