「だから、車で待っていて下さいと申し上げたのです―。」
もはや、正体を隠しきれないと彼は覚悟を決めた。
「ご安心下さい。彼等は眠っているだけです。」

その時、凄まじい雷光が辺りに一瞬の眩しさをもたらし、程なく耳をつんざく雷鳴が2人を襲った。
「ヒェ―ッ!
ち、近いぞ。
俺、雷は駄目なんだよーっ。」「それならば、ここにいらして下さい。」
「いやだ!
こいつらが目を覚ましたら俺がやられる。ついて行くぞ。どこまでも。」「…判りました。」
早奈谷はこの頑固な先輩を最後まで付き合わせようと決意した。
ーつづく。