いきなりこんな絵を見せられて、早奈谷は困惑した。
「一体、これは何なのですか?」
真影は苦笑いを浮かべて言った。
「実は、俺な、ここ半年ばかり不眠症に悩まされているんだよ。」
「不眠症、ですか?」
「変な夢を見て、どうしても眠れなくなっているんだ。
毎晩、夢の内容が同じなんだ。まず、最初にこの洞窟が出てくるんだ。
あんまり毎晩、きっちり同じのが出てくるので覚えてしまった。それで、ここに描き写してみたんだけど。」
真影にどれ程の絵心があったか、早奈谷は覚えていなかったけれど、そのスケッチはなかなか上手に描かれていた。
「我ながら、これは良く描けたと思う。
とにかく夢の舞台はいつもこの洞窟なんだ。
それで、次に変な話なんだが、俺そっくりの老人がこの紙に何か呪文らしきものを書いている。
毎回、ここ迄は全く同じなんだ。」
注文したコーヒーを口に含みながら、早奈谷はその洞窟のスケッチ画を眺めた。
「俺は、その夢には登場していない。映画を観ているような立場で、その場面を眺めている。
やがて、周囲に複数の人間が蠢(うごめ)いているのが見える。
毎晩その場面は微妙に変わるんだけど、そのうちの1人がどう考えてもお前さんなんだよな。」
「一体、これは何なのですか?」
真影は苦笑いを浮かべて言った。
「実は、俺な、ここ半年ばかり不眠症に悩まされているんだよ。」
「不眠症、ですか?」
「変な夢を見て、どうしても眠れなくなっているんだ。
毎晩、夢の内容が同じなんだ。まず、最初にこの洞窟が出てくるんだ。
あんまり毎晩、きっちり同じのが出てくるので覚えてしまった。それで、ここに描き写してみたんだけど。」
真影にどれ程の絵心があったか、早奈谷は覚えていなかったけれど、そのスケッチはなかなか上手に描かれていた。
「我ながら、これは良く描けたと思う。
とにかく夢の舞台はいつもこの洞窟なんだ。
それで、次に変な話なんだが、俺そっくりの老人がこの紙に何か呪文らしきものを書いている。
毎回、ここ迄は全く同じなんだ。」
注文したコーヒーを口に含みながら、早奈谷はその洞窟のスケッチ画を眺めた。
「俺は、その夢には登場していない。映画を観ているような立場で、その場面を眺めている。
やがて、周囲に複数の人間が蠢(うごめ)いているのが見える。
毎晩その場面は微妙に変わるんだけど、そのうちの1人がどう考えてもお前さんなんだよな。」