ーそうだ!
俺は!!ー


口が耳まで裂けた僧侶が檪のしなやかな首に食らいつこうとした刹那ー
彼の右手から金色の閃光が発せられた。


「下がれ!
下郎!」
まともに閃光を食らった僧侶は一気に5、6メートル吹っ飛んだ。
シュウシュウと煙がその体から吹き上がった。
僧侶は半端ではない衝撃を受けた。

その肩にいた白蛇が猛り狂って、檪に襲いかかって来た。
檪は、控えの間を飛び出して廊下を走り抜け、園内裏手の広大な草原へと向かった。
白蛇も後を追うー。
そして、一瞬にして10メートルはある金目の大蛇に変身した。

「けっ!それが正体か!!」

先刻までの弱々しい面影は消え失せ、眼前の敵が凄みが増したのを、むしろ喜んでいる豪気な若者がそこにいた。

「く…。」
僧侶はよろめきながら体を起こした。
そこには、一挙に5、60年も年老いた姿の僧侶がいた…。
ーつづく。