今までどんなに美しい女性に出会っても、こんな気持ちにはならなかった。
そして、女性の様な美貌を持ちながらしなやかな少年の凛々しさを併せ持つ彼も又早奈谷を見つめていた。
不思議そうな面持ちで―。
だが、彼はすぐに重根に呼ばれてロケ隊のテントに入ってしまった。
早春の山頂で、なす術なく、寒さに震えながら早奈谷のロケ隊は散々待たされた。
その苛立ちはピークに達した。ようやく、ロケが終了して慌ただしく早奈谷のロケ隊が準備を始めた時、重根が早奈谷の許へやって来た。
先にロケをやらせてくれた礼を言うのかと思いきや、重根はこう切り出した。
「もうあんたの時代も終わりだな。」
早奈谷の側にいた音声のスタッフが、気色ばんで重根を睨んだ。
しかし、大物プロデューサーに抗議は出来ない。
呼び水に何も答えない彼に苛立った重根は、更に続けた。
「こ~んなショボい仕事しか出来んのかい。
テレビばっかり出て一般庶民のご機嫌取りばかりするようになったらもうおしまいと違う?
そこをいくと、家の檪はすごいぞ。
3作連続大ヒットでこうしてロケも先に出来るのだから、な。」
そして、女性の様な美貌を持ちながらしなやかな少年の凛々しさを併せ持つ彼も又早奈谷を見つめていた。
不思議そうな面持ちで―。
だが、彼はすぐに重根に呼ばれてロケ隊のテントに入ってしまった。
早春の山頂で、なす術なく、寒さに震えながら早奈谷のロケ隊は散々待たされた。
その苛立ちはピークに達した。ようやく、ロケが終了して慌ただしく早奈谷のロケ隊が準備を始めた時、重根が早奈谷の許へやって来た。
先にロケをやらせてくれた礼を言うのかと思いきや、重根はこう切り出した。
「もうあんたの時代も終わりだな。」
早奈谷の側にいた音声のスタッフが、気色ばんで重根を睨んだ。
しかし、大物プロデューサーに抗議は出来ない。
呼び水に何も答えない彼に苛立った重根は、更に続けた。
「こ~んなショボい仕事しか出来んのかい。
テレビばっかり出て一般庶民のご機嫌取りばかりするようになったらもうおしまいと違う?
そこをいくと、家の檪はすごいぞ。
3作連続大ヒットでこうしてロケも先に出来るのだから、な。」