暗い…。
そして、呆れる程に息苦しい。淀んだ空気。
腐臭にも似たカビの臭い。
ここは、奥深い洞窟の内部。
初老の男が一途に祈りを捧げているー。
やがて、男の周辺に半透明のポワポワとした生命体が湧き出て来た。
それは、一塊になって洞窟の片隅にひっそりと落ち着いた。
男はかなり憔悴していたが、満足げな笑みを浮かべた。
続けて男は懐から一葉の白い紙を取り出した。紙を洞窟の壁に貼り付けるとその上に何か呪文を書き込んだ。その呪文は書き終わるとすーっと紙の中に吸い込まれた。
(これだー。
これこそが私の唯一の力…。)彼は紙に手を置くと、更に強い念を注いだ。
その時、洞窟に夥しい足音が鳴り響いた。
だが、男は動じずに一心不乱に念じ続けた。
程なく、その白紙は黄色味を帯びた光を放ち、先の生命体と共に一瞬でその場から消え去った。
荒々しい足音の主達が、男の姿を捉えた。
「こんな所に隠れていたかー。」
「全く、手間を取らせてくれたな。」
追跡者達は男を捕らえようと近付いた。
男は、片頬を歪ませて笑った。そして、彼は自らの額にある印を押した。
そして、ゆっくりと倒れ伏した。
「逃げられぬと悟って自ら虚無界へと渡ったか。」
そして、呆れる程に息苦しい。淀んだ空気。
腐臭にも似たカビの臭い。
ここは、奥深い洞窟の内部。
初老の男が一途に祈りを捧げているー。
やがて、男の周辺に半透明のポワポワとした生命体が湧き出て来た。
それは、一塊になって洞窟の片隅にひっそりと落ち着いた。
男はかなり憔悴していたが、満足げな笑みを浮かべた。
続けて男は懐から一葉の白い紙を取り出した。紙を洞窟の壁に貼り付けるとその上に何か呪文を書き込んだ。その呪文は書き終わるとすーっと紙の中に吸い込まれた。
(これだー。
これこそが私の唯一の力…。)彼は紙に手を置くと、更に強い念を注いだ。
その時、洞窟に夥しい足音が鳴り響いた。
だが、男は動じずに一心不乱に念じ続けた。
程なく、その白紙は黄色味を帯びた光を放ち、先の生命体と共に一瞬でその場から消え去った。
荒々しい足音の主達が、男の姿を捉えた。
「こんな所に隠れていたかー。」
「全く、手間を取らせてくれたな。」
追跡者達は男を捕らえようと近付いた。
男は、片頬を歪ませて笑った。そして、彼は自らの額にある印を押した。
そして、ゆっくりと倒れ伏した。
「逃げられぬと悟って自ら虚無界へと渡ったか。」