この記事は、ムスコが低学年からお世話になっている「理数系専門塾エルカミノ」の思い出記事です
少しずつ高学年の話も交えていますが、
渦中にいても「思い出」投稿を書くという謎スタンスで続けます
できる限り、更新できるよう努めますのであたたかく見守っていただけるとありがたいです。
気になる方は、ぜひ体験へ行ってみてくださいね
前回(読書記録のひとつ前)の記事で、
「積極的放置」というキーワード(おそらく私の造語ですw)を挙げ、
ムスコの学校の元担任の先生と塾のスタイルについて考えてみました。
今回はその続きです。
昨年度序盤、所用で来校機会があり、そのついで(年度のわりと早い時期)にムスコの小学校の元・担任の先生に突撃インタビューをしてみました。
「先生は、どうして独特のスタイルでクラス運営をされているのですか?」
「実はね………
教員になりたての頃は、私も、いわゆる"普通の"先生だったんですよ。
でも、小学校では親とか先生とか、手取り足取り教えてくれるしサポートもしてくれるのに、
中学生になった途端にそれがパタっとなくなる。先生も親も、本当にパタっと。あまりに唐突すぎるんですよ。
手を離す前に、もっと「自分で考え」たり、「自分で決め」たり、「失敗」したり、そういう機会が必要なんじゃないかと思ったんです。」
「なるほど。(中略!)
では、もしも…先生が低学年の担任を受け持ったとしたら、今と同じようなスタイルにされますか?」
「低学年でも、基本的なスタンスは変わらないですね。ひらがな、カタカナ、漢字でも一とか二とか……
延々とやらされるでしょ?あれ、正直、嫌なんですよ…私が。
一度書いたら、どれが上手く書けないか、なんとなくわかるでしょう?それを見つけて、練習すればいいと思うんですよ。今日はこれとこれを10回!って、なにも考えずにただ書くなんて、"作業"でしかない。
身につけさせたいのは、家庭学習の習慣であって、作業ではないんですよね。
だから、私のクラスでは、画一的な宿題ではなくて、自分に必要なことや"やってみたい!知りたい!"と思う自主学習の優先度の方が高いです。まぁ、自学もやらなくてもいいですけどね、アハハ…」
※当時のやり取りを再現したものなので、細かい表現に多少の違いはあるかもしれません。悪しからず。
ーーーーーー
さて、これを中学受験に当てはめ(こじつけ)てみると………
どうなるでしょうか。
「小学校では親とか先生とか…サポートもしてくれる」
塾選び
正直なところ、体験や講習、模試や無料セミナーなど断片的なところだけでは他塾のことはよくわかりませんが、
関西(系列)は手厚さが売りであることに対して、首都圏(特に大手塾)は「システム」をそのまま切り売りしている印象があります。
親の伴走(秘書スキル?)
「システム」ありきの塾であるほど、またそれが細分化されて複雑であるほど、親の出番が多くなる印象です。
中学受験後、あるいは中学入学後に手を離すというご家庭は多いですが、中学入試までは「時間制限」があり、なんとかして間に合わせようとするあまり、子どもにばかり任せておけないと考えてしまいがちです。
ちなみに、2026年2月1日までちょうど600日です
「手を離す前に、もっと「自分で考え」たり、「自分で決め」たり、「失敗」したり、」
エルカミノ?
他塾とのちがいを挙げるとすれば、これでしょう。
「自分でやってみて、転ぶ」練習をする機会が多いのです。
低学年の算数パズルや国語の教養クイズ(ひっくるめすぎな表現?)は最たる例ですが、そのはじめの一歩。もしかすると、学力向上には直結しないかもしれません。
高学年の4科授業の演習重視のスタイルはまさにこれではないでしょうか。
本来は、もっと長いスパン、つまり、総合テスト単位で子どもに全てを丸投げして、結果を見てみたいものですが……
子どもの考えを聞きつつも、
そこにすかさず親の意見を入れて軌道修正して、
できる限りのリソースを投下して
(とはいえ、他塾さんよりかなりゆるいです…ホントに…)
テストにのぞむ
ことになってしまいがちです。
せっかく細かなクラス分けがないというのに…
親が腹をくくれていない証拠ですね…反省
「身につけさせたいのは、家庭学習の習慣であって、作業ではない」
親は余計なことをしない
塾の拘束時間が短い(6年生でも20:20終了、その後の延長はほぼなし)ならば、その分を家庭学習で補わねば!と思い…ますよね。
でも、5年前期時点においては、週次の宿題もシンプルで、忙殺されるほどではない気がします。
家庭学習がんばらねば!で、親はあれもこれもと足そうとしてしまいがちですが、
「時間的・精神的余白が生まれているのならば、それでよし」
という塾からのメッセージなのかもしれません。
現状、日々やることや週次スケジュールこそありますが、月次で宿泊を伴うプライベートなイベントを入れる余裕があります。極力、テスト週は避けますが。。。
周りを見たら、もうそんな悠長なことを言っている時期じゃない(かもしれない)ことは薄々わかっているのですがね………
とまぁ、ヒントをくれたのは、たった一人の学校の先生なのですが、中学受験という切り口で見ても、なかなか考えさせられるネタがあるものです。
ーーーーーー
さて、後日談……
「積極的放置」タイプの学校担任のもと、
昨年度、肝心なムスコはどう過ごしていたかというと
・自学ノートは10冊以上!
・某学校行事(クラス単位の発表会)大役をつとめる
・係活動では「社長」に就任し稼ぎ頭になる
・プレ児童会相当の役職にも立候補して演説のスピーチにまでチャレンジ
基本的には学校が好きな子ではありますが、
休み時間の外遊び命❗️でここまでの積極性は見られませんでした。
昨年度1年間は、見るからに生き生きしていました
つまり、楽観的に解釈すると、
「積極的放置」でポテンシャルが発揮できるタイプなのかもしれません
(単なる学校大好きマンとも言えそう…)
塾では………どうでしょうか。
「本人に任せて、上手に失敗させてみる」のをいつやるか…正直、悩ましいところです。
ただいま前期第15回総合テスト週。
今回は、1週間前から彼の思うやり方でテストにのぞむようにしました。
(学校行事と重なる重めの週でもあるため、解き直し対象や「何をやらないのか」を決めるのをほぼ一任してみました。)
今回はなるようになれですが、いちばん近いのは、夏休み前の第20回総合テスト。
月単位で進め方を一任するのは……実は初めてです。
来週から、少しずつやってみますかね!?
失敗したとしても、夏休みになんとか巻き返せますしね
言うは易く、行うは難しですが、
上手に失敗させ、うまくいった点はすかさずサポートする。
そんな適度な距離感を目指す夏にしたいと思います
こう考えると、
子の親離れより、親の子離れの方が………
はるかにむずかしいものですね。。
ガンバリマス。。。