2011年 記事その1 | PLAY CATCH!―Fs38まとめブログ

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■2011年3月10日付け(道スポ)

 先発を務めた武田勝は、一仕事終えてもゲッソリしていた。この日の最大の敵は、横浜打線ではなく花粉症。涙と鼻水でグズグズになりながらも、持ち前のポーカーフェースで投げ続け、先発の役割をスッキリと果たした。

 日本気象台によると、山口はスギ、ヒノキの花粉の飛散がピークだった。多くの選手が花粉症で苦しみ、武田勝も球場入りした直後から涙目で「ヤバイ。粘膜が弱いんです。試練?そんなのいらない」とグロッギー寸前だった。

 それでもマウンドに上がれば、背筋が伸びる。淡々と左腕を振り、相手打者を翻弄した。三回には味方の2個の失策が絡んで2失点も、自責は0.5イニングを77球で締め、昨季チーム最多勝の貫禄を見せつけた。

 もちろん、本音ではもん絶するほど苦しかった。「トレーナーにもらって薬は飲みましたけど、あまり効いていなかった。投げる瞬間に(鼻水が)出てしまう」とこぼした。症状を抑える事に集中しながら力投。くしくも緊急事態への適応力まで発揮し「また、こういう環境で投げる事もあると思うので、対策にはなりました」と自虐的に笑った。

 開幕4戦目となる29日のオリックス戦(東京ドーム)で先発する事が濃厚だ。首脳陣の信頼は厚く、梨田監督も「テンポ良く投げていたね」とうなずくばかり。天敵にも負けず、任務を遂行した今季の武田勝に死角はない。


■2011年5月12日付け

ttp://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20110512-774604.html
日本ハム武田勝+投手(33)が勝ち運に見放された。楽天戦で7回を4安打1失点と好投しながら、打線の援護に恵まれず、3敗目を喫した。チームは今季、3度の完封負けがあるが、いずれも武田勝が先発した試合。これで27イニング援護なしと不運に泣いた。ソフトバンクが勝ったため、14日ぶりに首位から陥落した。

 悲運の快投は繰り返された。武田勝は、現実を直視した。チームの今季3度の完封負けが、いずれも登板試合。27イニング連続無得点と、打線の援護に恵まれなかった。口を真一文字に結び、誰も責めずに前を向いた。「自分でゼロに抑えて、我慢強くやっていくしかない。気持ちを切り替えます」。受け入れがたい今季3敗目にも、努めて気丈だった。

 前夜のダルビッシュVS岩隈のように、張り詰めた投手戦。再現VTRのように、1発で沈んだ。6回2死から鉄平に内角スライダーが分岐点。捕手・大野のサイン通り、投げ込んだ1球に泣いた。右翼席へ運ばれる先制ソロが、終わってみれば決勝点になった。丹念にベースの四隅を突き、楽天打線を降板した7回までわずか4安打。卓越した投球術で圧倒したが、白星だけが足りなかった。

 勝ち運に見放された。昨季はダルビッシュをしのぐ14勝を挙げた、チームの勝ち頭。抜群の防御率1・59が示すように、使命を遂げて報われずにいる。梨田監督は「0点の時もあれば、1点を取って勝てる時もある。野球の摂理」と、無情の1敗を嘆いた。4安打2四死球では、打つ手もなし。4月27日以来、14日ぶりに首位陥落する一夜は、左腕エースへの思いも重なり、不快指数満点だった。

 届けたい思いが、あった。登板2日前の9日。同い年の高橋+の巨人へのトレードを、都内から仙台へ移動中の新幹線内で知った。かつてバッテリーも組み、プライベートでも親交が深い気心が知れた間柄。「心の準備をしていなかった」。交流戦などで、食事をする約束のメールをして再会を誓っている。次回マウンドは17日に開幕を控えた交流戦。忍耐の日々は続く。長いトンネルを抜ける時を、じっと待つ。