■2010年11月27日付
ttp://www.nikkansports.com/baseball/professional/koukai/2011/news/p-bb-tp1-20101127-707118.html
日本ハム武田勝投手(32)が札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、
4500万円増で初の大台突破となる年俸1億3500万円でサインした。
チーム屈指の愛猫家で、自宅で飼っている「みー太郎」へ1勝するたびに記念のボールをプレゼントするのをモチベーションに今季自身最多の14勝をマーク。海運の"招き猫"のエサを高級化させることを約束し、来季のさらなる奮起を誓った。
まさに猫かわいがりする真っ白なスコティッシュフォールドのオス2歳へ、最高の報告を届けることとなった。チームトップの白星を挙げ、4500万円の大幅増。プロ入り5年目で1億円プレーヤーになった。左腕エースの指名をはらすことが一番だが、一勝するたびに記念ボールを「みー太郎」にプレゼントするのが恒例行事。白球とじゃれて遊ぶ姿を見て、充実感に浸ってきた。
とっておきの恩返しプランを用意している。武田勝は「いい缶詰に替えます」と、食事のランクアップで感謝の思いを示す。このオフには運転中に国産高級車のフロントガラスが飛び石で破損。経験がない保険のやりとりなどで「いい勉強にはなりましたけれど…」と、精神的なダメージを受けていた。そんな時に、陽子夫人tともに自宅で変わらず、愛らしく待っていてくれたのが「みー太郎」だった。
名実ともに球界を代表する左腕の1人になった。掲示された額も含めて「目標とされる投手になって、責任を感じる」と、かみしめていた。来季もダルビッシュらとともに先発の軸として期待される。「まずは今年の数字を維持したい。1年、1年が大事な勝負」と志は高い。猫の手も借りたい急場でtめを研ぎ、もちろんニャンとかする。
■2010年12月20日付け
ttp://www.hokkaido-np.co.jp/news/fighters/265319.html
友情の恩返し弾を放つ-。日本ハムの高橋信二捕手(32)が、来季のリベンジに燃えている。今季、頭部死球の影響で長期離脱を余儀なくされた高橋。その高橋を、武田勝投手(32)はお立ち台に立つたびに励ましてきた。クールな男の熱き友情に恩返しを行うべく、高橋は来季を見据えて連日のトレーニングに励む。友情を力に変え、目指すは2人で立つ勝利のヒーローインタビューだ。
札幌の屋内練習場で連日、入念にバットを振っている高橋。「休むことがもったいないというか、休むくらいなら
体を動かしていた方がいいので」と、充実の汗を流す。来季にかける思いの中に、武田勝の存在がある。
今季、7月1日の西武戦(西武ドーム)で頭部に死球を受け、内耳震とうで長期離脱。プロ14年間で「一番つらいシーズン」となった。その悔しさを高橋の代わりに晴らすように力を発揮したのが、かつてバッテリーを組み、公私ともに親交の深い武田勝。7月8日のソフトバンク戦から連戦連勝し、高橋は仲間が活躍する姿を素直に喜びつつ、内に秘めた闘志を燃え上がらせた。
グラウンドに立てず、不安と戦う日々に連絡をくれたことについても「うれしさ? もちろんありました」。高橋はその思いを打席で返した。今季最後の打点を記録した試合は7月31日の西武戦(帯広)。くしくも、武田勝が858日ぶりに対西武戦勝利を飾った試合。西武のエース・涌井と対戦し、先制の足掛かりをつくり中押しの適時二塁打を放った。だが、翌日の試合を最後に1軍のメンバー表に高橋の名が並ぶことはなかった。
2シーズンで天と地を味わった。09年は、自己最高打率・309を記録し、不動の4番打者としてリーグ制覇に貢献。日本シリーズでは2本塁打をマークするなど、記録と記憶に残るシーズンを送った。そこに不意に訪れた度重なるけがという不運。それでも潔く、引きずらずに「そういうものを背負っちゃうとね。普通にやりたいです」と、来季は自然体で臨むつもりだ。
「(援護射撃は)今年もずっと思っていました。来年も? もちろんです」と、武田勝が投げる試合で勝利に導く一撃を放つ思いでいる。「今年は(お立ち台のタイミングが)合わなかったんで、来年は目指したい」と、友への恩返し弾を放ち2人で立つ歓喜のお立ち台を頭に描く。