自分のやりたい事に許可が出さないでいる。
僕が本当にやりたい事。
「演技」だ。
役者をやりたい。
だが、許可を出さないでいる。
挫折し、辞めたくないけど辞めざるを得なかった状況に陥った。
逃げるように仕事を頑張っていた時期もあった。
が、その仕事も結局辞めた。
辞めた理由はシンプルだった。
単調で同じことの繰り返し、おまけに上司はワンマンタイプで怠け癖。
完璧な人間はいない。
だが、そこで甘んじて同じ職場にいようとは思えなかった。
「自分の価値はこんなものではない」
自信があった。
今でもそれは変わらない。
親元から逃げ出し、都内に上京した。
都内まで通勤するのに片道で1時間ほどではあったが、自転車で坂を登り駐輪場にとめ、電車に乗るという行為が馬鹿馬鹿しくなってきた。
僕は高卒だ。
学歴コンプレックスという言葉もあるが僕は全く気にしていない。
だが、世間は違う。
親は、学校に通わず働くという選択をした自分に金を家に入れろとうるさかった。
それなりに多い額を提示されていた。
理由はいくつかあるが払わなかった。
親元にいると気づかないうちに親の考えが取り込まれて行くことの気持ち悪さを感じた。
親元をを出ようと考え、彼女に同棲しようと持ちかけた。
1年。
ゆっくりとではあったが頑張って貯めたものだ。
貯金が苦手で、ストレス耐性もかなり低い方だと思う。
都内に引っ越したら芸能活動を再スタートしよう。
続けるかどうかは上京してからじゃないとわからない。
答えは出ていた。
本当は気づいていたが見て見ぬ振りをした。
続けるのは怖い。
傷つきたくない。
出来なくて落ち込む自分が嫌い。
間違えなく完璧な自分でいたい。
これらの自分が許せない。
「役者をやる」ということは必ず自分にOKを出せないといけない。
自分を肯定できる人間でなきゃ務まらず、病むだろう。
高校時代、周りと馬が合わずにいた自分が卒業できた理由は部活の演劇部だった。
僕は主演を務めては必ず評価されてきた。
楽しく、必死にやってきた。
もはや生き甲斐で、この瞬間のために生きていた。
舞台が終わって、なんとも言えない感情。
商業演劇ではなかったが、客席から響く拍手。
幕が閉じるその瞬間まで役が自分に降りている。
いや、役を生きている。
終わってしまうその時まで続いた人生が僕のかけがえのない時間だった。
今でも思い出す。
どこで間違ったのかと自問自答する。
結局は自分はまだ役者をやりたいのか、後悔してる自分を慰めたいのか。
はたまた、ボロカスに言ってきた講師を見返してやりたいのか。
自分は演技が上手くならないという思い込みを払拭したいのか。
わからない。
パッと頭に浮かんでくるのはこのくらいだろうか。
恐らくこれらなのだろう。
だが、あまりしっくりこない。
そんな気もするしそうじゃない気もする。
役者をやるか、やらないか。
どちらにしろ金が必要だと感じる。
やろうと考えるとネガティブな要素が付きまとう。
僕はどうしたいのか、できればこの自問にすら逃げたい。
まだ解決できていない事が多く、拒否してくる。
芸能界の闇を少なからず知ってきたはずだ。
その中でやろうと思えるほど僕は強くない。
緊張、プレッシャーで押しつぶされそうになる毎日に自分は耐えられるだろうか。
不安でいっぱいになる。
心理学を学ぼう。
人の気持ちを理解するのが好きだ。
役者もそのような理由が多いのだから。