青年団若手公演 「革命日記」
2008年1月30日(水)~2月12日(火) アトリエ春風舎
作/演出:平田オリザ
出演:福士史麻、小林亮子、長野海、宇田川千珠子、大久保亜美、海津忠
木引優子、近藤強、齋藤晴香、酒井和哉、桜町元、佐山和泉、鄭亜美
中村真生、畑中友仁
まったくもって「現代口語演劇」という他は無いのですが
本公演で何か引っかかって感じられるのは「鄭亜美の声が超デカい」
という事では決してなく、後半、若干「ポツドール」な手触りが感じられる
という事でもなく、タイトルにある「革命」という言葉なのです。
もちろん、「革命を志す者達を描いている」という事があるのですが
決してそれだけではないと感じられるのです。
それは、演劇における革命に言及していると感じられるのです。
そして、それは同時にある種の「意志表明」とも受け取れるのです。
それは、近年の「現代口語演劇の様式化」または「保守化」という言説に
対応する「革命」であると考えられるのです。
パンフレットにある平田の「私たちの革命は、まだ途上にあります」
という言葉は、受け取り方によっては、野田秀樹の血圧が上がりそうな
言葉であると言えるのですが、それは「現代口語演劇を含む演劇全体」
に関してであると考えられるのです。
若手公演の場にこの題材を選んだという事も象徴的に感じられるのです。
面白いのです。