飛ぶ劇場 「あーさんと動物の話」 | 週末シアターゴアーの傾く日常

飛ぶ劇場 「あーさんと動物の話」

2008年1月31日(木)~2月3日(日) こまばアゴラ劇場
作/演出:泊篤志
出演:寺田剛史、有門正太郎、内山ナオミ、木村健二、門司智美、藤尾加代子

内田ゆみ、葉山太司、大畑佳子、宗像秀幸、権藤昌弘、鵜飼秋子、桑島寿彦


劇団創立20周年記念公演。


ギターによる演奏や歌、回り舞台などの仕掛けを組み込みながら語られる
物語は、ほぼ全編を通じて主人公である「あーさん」の半ば夢想の世界が
描かれているのです。(大家と警察官のシーンを除く)


この、劇の核とも言うべき構造としての仕掛けは、劇の冒頭であっさりと
提示されてしまうのです。


もしかすると、提示しているつもりは無いのかもしれないのですが
とても明確に描かれているように感じられるのです。


そのため、物語の構造としては、準重層的であると言えるのですが、その仕掛けが早々に
提示されてしまうため、それ以降は、ほぼ「ただ一つ物語」化してしまうのです。


ともかく、ギターは上手かったのです。