マンションマンション 「人間フィルハーモニー」
2007年12月21日(金)~12月26日(水) 下北沢駅前劇場
脚本/演出:福原充則(ピチチ5
)
出演:嶋村太一(親族代表
)、高木珠里(劇団宝船
)、チョウソンハ(ひょっとこ乱舞
)
富岡晃一郎、根上彩、三浦竜一、横畠愛希子、菊地明香、小森理
野田秀樹の言うところの「富士山を太平洋にブン投げる一派」
の公演。
こういったナンセンスな物語による劇作は、往々にして
劇の中心が「物語」になりがちなのですが、本公演では
そうはなっていないのです。
それは「類い希な濃い役者」が集っていた事にあると思われるのです。
役者が物語をある意味で凌駕しているのです。
高木珠里とチョウソンハがカップルなんていう恐ろしい設定が
実現されている事からも、明らかなのです。
また、仕掛けの奇抜さ(バカバカしさ)も、それに拍車をかける事で
結果、この様な劇としては、これまで観たことの無い絶妙な
バランスの取られ方により、成立していたのです。
面白いのです。