デス電所 「輪廻は斬りつける(再)」 | 週末シアターゴアーの傾く日常

デス電所 「輪廻は斬りつける(再)」

2007年8月16日(木)~8月21日(火) 下北沢駅前劇場
作/演出/出演:竹内佑
作曲/演奏:和田俊輔
出演:豊田真吾、山村涼子、田嶋杏子、丸山英彦、福田靖久、米田晋平、松下隆

北村守(スクエア )、岡部尚子(空晴 )、ごまのはえ(ニットキャップシアター )、紙本明子(劇団衛星
根田あつひろ


印象として、やはり「雑然としている」としか言いようが無いのですが
その雑然の理由はその関西的な旺盛なサービス精神と竹内の作風にあると
思われるのです。


物語は、複数の物語が、それぞれ接続したりしなかったり
しながらが、同時並行的に語られるのですが、物語的には
それが一つの物語としては集約されない構成となっているのです。
叙情的なラストで回収しているのですが、やはり、やや強引な印象なのです。


また、全編を通して、下ネタを含む笑いの要素が存在し、映像
音楽(一部生演奏)、ダンスや歌、客いじり、現在性
アイロニーなどが、ごった煮状態で組み入れられているのです。


表面的にはサービス精神旺盛なエンターテイメントで
ありながらも、時折、鋭いまなざしが感じられるのです。
しかし、それらは、ラストを除き、巧みに笑いのオブラート

に包まれて提示されるのです。


taro3


面白いのです。