アーノルド 「ミートボール」(ゲルニカ) | 週末シアターゴアーの傾く日常

アーノルド 「ミートボール」(ゲルニカ)

2007年8月8日(水)~8月12日(日) THEATER/TOPS
作/演出:武沢宏
出演:村上航(猫のホテル )、市川訓睦、柿丸美智恵(毛皮族
猪岐英人、水野顕子、高橋周平、宇賀神明広、寺西麻利子


2006年3月に公演された「ゲルニカ」の再演。


客演の役者からも分かるように、抽象表現劇なのです。


一般的に抽象表現劇は、心理描写も含め様々な表現ができてしまうために
どこまで表現するかによって劇の印象が大きく異なるのです。


全てを描いてしまえば、エンターテイメント的となり、誰でも容易に
理解できる劇となるのですが、奥行き感が損なわれる事となるのです。


本公演では「描き過ぎない抽象劇」とも言える、抑制の効いた表現
となっており、さらに劇の所々に文字や写真を埋め込む事により
劇自体と多様な形で接続され、イメージの広がりがより感じられるような
形式をとっているため、劇に奥行きが感じられるのです。


ここでも、フリーターなどの要素を観ることが出来るのです。


水野顕子がいつの間にか、圧倒的な事になっているのです。


面白いのです。