ファミリー劇場 「ウルトラマンショー」 | 週末シアターゴアーの傾く日常

ファミリー劇場 「ウルトラマンショー」

2007年6月16日(土) 東京ビッグサイト
作/演出:不明
出演:ウルトラマンレクサス、ウルトラマンタロウ、ウルトラの父、ウルトラの母
悪役のウルトラマン2人(名前不明)、怪獣4匹(名前不明)、司会のお姉さん


今のウルトラマンはレクサスと言うらしいのですが
ショーとして、その様式は昔から変わっていないのです。


特徴として、観客が二層となっており(子供とその親)
演じられる内容も二層となっているのです。
(司会のお姉さんのパートとウルトラマンのパート)


司会のお姉さんは、物語の理解を補助し、盛り上げるものとして機能し
ショーのド真ん中などにも登場し、盛んに観客に向かって呼びかけるのです。
これは通常ならば異化として作用するように思われるのですが
観ている子供達には、異化と作用しないように見えるのです。


それはおそらく、子供達には、二層となっている物語が
一層に見えるからだと思われるのです。


その理由は「子供だから」としか言いようが無いのですが
この、演劇の手法が通用しない「子供」という存在は
何か映画「イノセンス」のハラウエイの言葉が思い起こさせるのです。


また、ショーの中で、ウルトラマンや怪獣は台詞やかけ声を発するのですが
演者(着ぐるみの人)自身が発するものではないのです。
これは、ムーバー(ウルトラマンや怪獣)とスピーカー
(台詞を発する者、もしくは音源)と分かれているからなのです。


そうです。ウルトラマンショーはク・ナウカ様式だったのです。
いや、ク・ナウカ様式はウルトラマンショー様式に近い。と
言うべきなのかもしれないのです。


あの、半ば冗談ですので。