チャンウクでチャージ完了❣️


20147月にリリースされた

Star N Newsとのインタビューを和訳しました。




10年後、いい先輩、いい役者になっていたい」とチャンウクは言う。

"チ・チャンウクの演技が遂に開眼みたいに言われると恥ずかしい。でもまあいいことだから、ありがたく思うし、ハッピーでもあります」


最近終了したドラマ『奇皇后』でタファンのコンプレックスだらけの内面を演じたチ・チャンウクは、ドラマ成功の立役者で、期待を上回るスターと賞賛された。

今までの数々の主演作にこのタファンが加わって、彼の将来に対する視聴者の更なる期待値がアップしているのに、チ・チャンウクは、自分自身がタファンを演じる準備ができていたかどうかわからなかったと言う。


タファンは皇帝の長男でありながら追放され、いつ父親のように殺されるかわからない状況で、自分を低く見せて、能無しとして生きている。皇帝となっていた弟の死により皇帝となって、スンニャンへの愛を貫き、彼女の助けで皇帝としての地位を確立していく。

このタファンの役で、未熟な面と皇帝としてのパワフルな面、精神が壊れていく面など、1人の人間のアップダウンをフルで見せることができた。


この役を演じるにあたり、チャンウクはキャラクターを分析して、スンニャンによって成長し変化していく姿を見せた。それだけでなく、キャラクターを魅力的に見てもらえるように気を揉んだ。

そのため、それまでドラマで演じられて来た皇帝像とは違う、新しい皇帝像を作るのに努力した。

「真面目な姿ではなく、玉座で足を組んで、あぐらをかくといった新しい姿でやってみた。僕自身弱い人間で、不安だらけ。そういう自分の持つ恐怖心を大きく表現してタファンをつくっていったんです。初めて台本を読んだとき、タファンが外面は未熟で、臆病で子供っぽく見えるけど、とても純粋な子供で、自分もああなりたいと思える子供だった。だから余計に、正確に表現できるか心配した。視聴者がタファンのおバカな面しか見ないのではという懸念があったけど、結果、みなさんにタファンを好きになってもらえたので、演じてて楽しかったです。」



更に重要だったのは、チャンウクが後半の精神的に不安定になっていくタファンを通して伝えているメッセージがあったということだ。

「簡単に言うなら、みんなの想像通りの精神が不安定になっている演技をしていたと見えるでしょうけど、僕は『なぜああなったのか?』『なぜ酒浸りになったのか』『あの不安定な状態でタファンが伝えたかったのは何なのか』『あの純粋な子供がなぜ?』『なぜ狂ったようになってしまって、何がしたかったのか?』『彼の言葉の意味は?どこへ向かっているのか?』これらは視聴者には伝わらないかもしれないけど、演じる側として深く考えて演じたかったんです。」


しかし、タファンが最も言いたかったのは『スンニャン』だったように見える。

「最初から最後まで、彼女はタファンにとって、全てだった。タファンはずっとスンニャンだけがほしくて、彼女のことだけを考えて、彼女だけを見ていた。正しい愛情表現ではないかもしれないけど、タファンはあのようにしかできなかったんだろうと思います。」


コルタ役のチョ・ジェユンとのやりとりは「60〜70%がアドリブだった」とチャンウクは言う。

この2人の掛け合いはドラマにいいケミとなった。


「先輩と呼んでいたけど、実際は友達のようだった。彼とのシーンはコミカルで楽しかった。面白いシーンがたくさんあるけど、ほとんどがアドリブ。台本に2人で色付けをして演じるのが楽しかった。」

特に、チャンウクがコルタを叩くシーンはチャンウクのアドリブだったらしい。

「タファンがコルタを叩くシーンが結構あって、叩きたかったから叩いたんです。先輩もうまく応えてくれたから、殺されずに済んでいる。叩くというのは、コルタとタファンの関係をうまく現しています。タファンは皇帝なんだけど、そういう意識はあまりないから、冠を脱いで付き合っている。こういうシーンによって、2人の気楽な関係がハッキリ見える。

セリフで『宦官のおまえは常識がわからない。おまえは常識だけでなく、何もない』というのがあって、ここを思い出しては何度も笑った」



チ・チャンウクにとって『奇皇后』という作品は貴重な宝物。

「ご存知の通り、『笑ってトンへ』は成功した作品で、僕のターニングポイントと言われたけど、そうは思わない。成功した作品だったけど、僕はそれまでと同じ生活を送っている。オファーされる仕事の種類は少し変わったのかもしれないけど、人としてのチ・チャンウクは何も変わっていない。『奇皇后』も同じ。作品としてとてもいい結果だったし、楽しく仕事した。僕の思い出の中に『あの時の撮影は楽しかったしいい人たちにたくさん出会えた。評判よかった作品だったな』として記憶される作品。一つの作品が終わると、多くを学び、経験できたから、そういうことがいい思い出として残る。そういう意味で、この作品も貴重な宝物となった。」


10年後の姿について聞くと、

「今と変わらないと思う。今と同じように、自分の演技に不安を感じていると思う。そして次の作品でまた楽しい仕事ができると思って目が輝くのも同じだと。

僕はいい役者になりたい。いい役者の定義や、どうしたらいい役者になれるかは人によって様々だと思うし、僕は僕自身の哲学を見つける途中。僕の周りにいい先輩がいるように、10年後、後輩たちにとって僕自身がいい先輩、いい役者でありたい。

その頃までには結婚してるかも?」