~因縁の地~
誰もが、いくつか思い当たる場所をお持ちのことと思います。
わたしにとっての因縁の地、山で言えば、それは「針ノ木雪渓」でした。
2014年の夏、わたしは、そんな禁断の地を再び訪れる決意をしたのです!
(だから、話、古いよ…)
そう、そこは、過去2回敗退している北アルプス屈指の難所!
登山者を寄せ付けない雪壁の登攀!
雪解け水が濁流となって流れ落ちる急峻な沢の渡渉!
(全部、うそ)
あっ、でも2回敗退はほんとです。
1度目は、体調不良を押して小屋まで登るも、食事も出来ないほどに衰弱してしまい、涙の下山!
(二日酔いともいう…)
(二日酔いともいう…)
2度目は、ゲリラ豪雨で増水した雪渓の沢に、娘がビビり敗退!
(温泉にのんびり浸かって帰ってきました)
(温泉にのんびり浸かって帰ってきました)
どうも、縁がないんですよね…
で、今回は3度目の正直です!
登山前夜、駐車場で恒例の飲み会も控えめ!万全の体調で挑みますよ!
(控えめって…、飲んでるし…)
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翌朝、
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翌朝、
「ついに、ここまで来たんだ…」
まだ明けやらぬ扇沢の登山口で、ひとり感慨にふけります。
まだ明けやらぬ扇沢の登山口で、ひとり感慨にふけります。
(トイレもあって、飲みながら一夜を過ごすには絶好の場所ですな…)
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初日は、
針ノ木雪渓を登り、蓮華岳と針ノ木岳を目指します。泊まる宿は針ノ木小屋じゃ。
(雪渓歩きは、涼しいから好きです!)(おいおい、そこのお二人さん、端を歩くと崩れるよ~)
で、ひたすら登ること数時間…
やっとの思いで小屋までたどり着き、ゼエゼエ言ってるわたしに、先に到着していたソロのお姉さんが、声をかけてきました。
「まだ、昼前だから、次の小屋まで行きましょう!!」
(それって、誘ってるの!?)
ふらふらとついて行きそうになりましたが、己の体力の限界を思い起こし、踏みとどまりました。
次の小屋までは、余裕で5時間ほどかかります…
「ありがとう、でも、わたしはこれからライチョウの観察をせねばなりません。どうぞ、お先に…」
「あっそっ。では、お先に…」
(社交辞令だったのね…)
で、時間はたっぷりあるので、蓮華岳を往復することにしました。
(針ノ木岳は、どうせ翌日に登るので、今日は行かんよ…)
目指すは、あの頂きじゃ!!
(と思ったら、頂きはさらにその先でした…)
後立山連峰の最南端、静かな山頂です。
さらに南下すると船窪岳、烏帽子岳を経て裏銀座へ至ります。
(この日は、ガスでいまいちでした… 明日は、晴れるといいですね!)
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2時間ほどで戻って来た後は、ビールと焼酎のお湯割り飲みながら、小屋でごろごろ過ごします。
このひと時が、たまりませんな!(怠惰な登山者、ここにあり…)
この日は、8月最後の週末、比較的混んでいて8人部屋が一杯でした。
めっちゃ早く着いたわたしは、奥の特等席をキープ!
見ず知らずの酔っぱらいおやじたちが、肩を並べて寝るので、いびき対策には「耳栓」が必需品じゃ!
(きっとわたしが、一番迷惑をかけてると思います…)
~~ 続く ~~