2000年、インドネシアの午前6時半…
あてもなく早朝の海岸を歩く私の肌に、湿った甘い空気がまとわりつきます。
突然、こみ上げてくる懐かしい想いに戸惑い、軽い眩暈を覚えて立ち止まった私は、
そっと目を閉じて、胸いっぱいに潮風を吸い込みます。
碧い空と、碧い海がどこまでも広がります。
子供たちは波と戯れ、母親がやさしくその姿を見守ります。
彼女の口ずさむガムランの調べが波の音と交わり、
碧の世界に包まれた私は、途方にくれて、その場に立ちすくみます。
そうして、時が経つのも忘れ、ただ、じっと親子を見つめ続けるのでした…
ちょっと待った! 「ガムランの調べ」ってなんだ!?
それ、ホラー?(ていうか、ガムラン、口ずさめないでしょ?)
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