ボクシングで亀田興毅がチャンピオンになり、女子ゴルフで横峯さくらが年間賞金女王になった。


一般的にはこの2点に目が向いてしまうのでしょう。白鵬が全勝優勝したとか、ウオッカがJC優勝も鼻出血で有馬記念出走不可なんてやつは、亀田や横峯よりは一般的に印象が薄くなってもムリがない。


昨日、首相公邸で鳩山由紀夫首相、菅直人副総理・経済財政担当相、藤井裕久財務相、仙谷由人行政刷新相ら行った協議で、首相は追加経済対策に円高・株安対策を加えるよう指示している。そんなこともあったんだよな…。


きょうの東京株式は、「ドバイショックの収束」で上げたことは間違いない。午前中の流れはそんな感じだった。
木曜日にドスンと下げた欧州市場は、金曜日には幾分戻した。感謝祭で木曜日が休場だったニューヨークは、金曜日はさすがに下げたが、東京の下げに比べれば大したことはなかった。欧米の値動きを見る限り、金曜日の半値戻し程度は当然のように予想できた。
そこに、無策の感が強かった鳩山政権で、やっと景気対策を考える流れが見えてきたので、半値戻し以上になっても何の不思議もないのだ。


しかし、株価の上がり方を見ると、かなりグロテスクなものが露呈してきやがった。JR東日本を中心にしたJR、関電を中心にした電力株、NTTにKDDI…。


TOPIXは金曜日の値下がり分を完全に埋めてしまった。いくらなんでもやり過ぎ。
きょうは11月の最終日だ。ドレッシング買いとか、久しぶりに見たような年金買いの雰囲気が見て取れた。鳩山由紀夫はおとりで、実際にはただの厚化粧。それが現実だと思います。


日経平均 9,345.55 △264.03
TOPIX    839.94 △28.93
JASDAQ    45.73 △0.67


対ドル・対ユーロへのさらなる円高懸念が消えたことで、自動車・電機・精密セクターが大幅に上昇したのは当然というもの。金融セクターの大幅上昇も納得できた。


しかし、大幅高の銘柄の中に説明に困るものも。なんでJR東日本(6100△330)や関西電力(2150△80)が大幅高になってしまったのか??? これには理解に苦しむ以外になかった。
なんで、値動きが少ないはずのディフェンシブ銘柄で、TOPIXの上昇率(3.56%)を上回るやつが出るんだ???


政府の経済対策が行われれば、めぐりめぐって需要が回ってくることは否定しないものの、自動車・電機・精密セクターほど恩恵に預かれるはずもない。
確かに電力各社は上昇していたが、関電の上げは突出しすぎ。
鉄道セクターも私鉄・JRとも上がっているがJR東日本の上げは突出しすぎ。


この手の歪んだ株価上昇ってやつは、証券会社による格上げとか、年金資金によるお買い上げぐらいしか考えにくい。電力会社や鉄道会社で、画期的なものなんてそうそう出てくるはずもない。従って、突出した株価上昇なんて普通なら考えにくいところです。


結局のところ、「ドバイショック」のオーバーシュート分のゆり戻しをいいことに、株価のブン投げが施されたのが、関電やJR東日本に感じられてしまうのです。


こんなのには騙されないぞ!


今日のカキコは以上です。