プロ野球の開幕。桜満開。


今日のことだが、この並びを書いてしまうと、まだ東京スカイツリーの影も形も無かった頃の、葬式を思い出してしまう。


葬祭場の前は桜満開だった。その向こうには青空が…
その翌日が、プロ野球の開幕だった。


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今日の東京株式市場は、「錯綜」の2文字で片付いてしまう。
キプロス不安の沈静化、S&P500の史上最高値更新の2大海外要因からは買えるが、今日は日本の会計年度最終営業日なので、機関投資家達から益出し、損出しの動きも見えてくる。


ノルマの視点で見てしまえば、2012FYは、11月半ば表明のアベノミクスでドカ上げになってしまったので、時価総額を持ち上げるドレッシングの必要はない。さらに、かさ上げしてしまうと、2013FYのハードルを上げるだけなので、やりたくないだろう。


基本的に、真面目に考えるのがバカバカしい流れだった。


きのうドカ下げを喰らった自動車株はリバウンドしたが、寄り付きはマイナスだった。
融通の利かない、古典的規定に則った割高内需株をお買い上げになられた日銀ETFの影響を蒙ってしまったセブンアイやKDDIは一時大幅安。


「混沌」としては的外れな、「錯綜」なさまがはっきりと分かる形だった。
つじつま合わせと、あとは何?


パナソニックが「中期経営計画がユルい」ドカ売りを喰らった(654▼50)。
プラズマテレビへの積極的な投資を進め、ドつぼに陥らせた前社長の大坪文雄会長が引責辞任…その程度では収まりがつかない。


NECは、朝日新聞が1面で「債務超過のケータイ身売り」と好材料を報じたのに売られた。8時20分に否定コメントを出したが、11時過ぎには共同通信が後追い記事を出し、日本経済新聞・毎日新聞・中日新聞などが続いた。
ショップは敗者から商社へ、端末は中国へ。他社の失策でナンバーワンになってしまった時期もあった「N」は、自失で一本足りない「L」に変わる。こちらは「震度7でも潰れない」と自惚れた会長が居座り続けるので売りだ。


OKIは海外子会社整理に伴う構造改革の進展期待で買われた。
身奇麗にして、2014年4月1日以降の優先株の普通株変換で富士通の子会社にするための準備でしょ。あまり意味はない。


日経平均 12,397.91 △61.95
TOPIX   1,034.71 ▼2.02


しっかし、3.11以来おもちゃにされてきた電力株が、きょうもおもちゃにされていたのには苦笑だ。東京電力がドカ上げの理由…あるはずもない。関西電力も大幅高の理由もない。逆に北陸電力だけ大幅安の理由もない。何がなんだか訳が分からない。


理由を考えたら、3月31日現在の株価対策だった。今日が最終営業日だった。
株価指数は大幅高の日本なので、一般にはドレッシングを意識する必要はないが、電力株は意識せざるを得ない。プラスは東電とJパワーだけ。ただし、株価指数より見劣る。他は20%ぐらいマイナスのものばかり。


東京 208→255(△23) +26%
中部 1494→1153(△9) -23%
関西 1282→928(△37) -28%
中国 1537→1255(△28) -18%
北陸 1496→1159unch -25%
東北 944→760(△12) -19%
四国 2333→1368(△30) -41%
九州 1179→977(△19) -17%
北海 1215→993(△33) -18%


沖縄 3420→3205(▼35) -6%
Jパ 2244→2477(△84) +10%


注)途中の騰落は、3/28との比較


これでは、面子と、3月末の評価損縮小のために、ドレッシングせざるを得ないわ。
ベースアップの関電と九電。
原油価格高騰比例の全社。


5月の電力料金値上げが効いたように見えてしまうが、値上げと上げ幅の歪さから説明がつかない。


まさかとは思うが、関西電力の大株主は大阪市なので、大阪市の財政状況を良く見せかけるため、関電の株価を吊り上げてるんかい? 東電、九電、四電、北電、エネルジアは付き合わせているだけ。その通りなら、橋下、見損なったぞ!


本編は以上です。