朝起きて、とりあえず松田純の独り言がやたらと出てくるNHK総合・朝の連続テレビ小説の放送をBGV側にしようとテレビのリモコンを手に取った。
見え透いた間違いはこれぐらいで…松田純は元グラビアアイドル、現役だ。連ドラヒロインは待田純(まちだ)→渡辺夏菜(本名)。


そのままチャンネルロックしていたら、「梅ちゃん先生~結婚できない男と女スペシャル~」に変わった。
梅ちゃん…NHKの優良コンテンツだ。だからやたらと再放送してくる。


腫れた惚れたの話がゴロゴロ…でも、誰と誰がの構成を考えてみると、極めて狭い!
職場恋愛なんて遠距離恋愛扱いになってしまう、数メートル恋愛の世界だ。


梅ちゃんとのお相手①は、医大病院の同室医師だった。お相手②は隣家の同世代青年。結婚したのは隣家青年だった。
「結婚できない男と女」でも、数メートル恋愛のお話じゃないか。


80年代に台頭してきたトレンディドラマでの恋愛が「社内恋愛」より狭い「部内恋愛」「係内恋愛」レベルの狭い世界だったのと大差がない。


狭い世界のお話にしないと登場人物の相関関係が広くなり過ぎ、ドラマの形にするには散漫になってしまいますから。


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かつて、証券会社だったか都市銀行だったかは判然としないが、座席が10m離れる男女が結婚すると「距離延長」「最長不倒」などと言われるぐらい、狭い世界での結婚が横行していた話を聞いたことがある。
露骨に書くと「女性差別」と抗議されそうだが、かつては「結婚していないと一人前と見なされない職種」の企業を中心に「花嫁候補」以外の何物でもない一般職の女性を雇う慣行があった。
だから、結婚退職当たり前だったわけでして…今では通用しない理屈だ。
「花嫁候補」は、社内の有望株にあてがうのが最適扱い。結婚退職後は、社宅を割り当ててやるから「内助の功」の形で旦那を全身全霊で働かせろ!


これで世の中が回っていた時代は、こんなバカげたことでも通用していた。
今でも、高級官僚候補生、都市銀行キャリア、大手商社あたりでは普通なんじゃなかろうか…


結婚式では、取締役社長の花が飾られ、受け付けでご祝儀を受けつけるのは若手女子社員、仲人役の媒酌人は部長、進行役は若手男性社員、新郎新婦の家族、御学友以外は両家の休日出勤そのものじゃないかwww
祝辞では「わが社の発展を」と二人などどうでもいい音声が並ぶ…
いかにも職場にてパワポで作ったとわかるスライドがスクリーンに映され、ご丁寧に「わが社」を称える…なんとバカバカしい。


これが将来有望なエリート集団が並ぶ出席者だったら、新婦の御学友はフィアンセ探しの品定めに血眼になる。お金だけが目当てなのよとばかりに。
その一方、ブラック企業なら「クソ会社が」と悪態を垂れるのがオチ。ツイッターで、フェイスブックで、ブログで、各種掲示板で「酷い出席者」の惨状が晒される。


基本的に、結婚条件として「男性が女性に求めるもの」と「女性が男性に求めるもの」は異なる。
男→女は「かわいらしさ」「やさしさ」「年齢」あたりがメインで、自分が引け目を感じる「学歴」「収入」あたりは下方に向きがち。
女→男は「安定的収入」「社会的地位」の比重が高いように思える。「年齢」「ルックス」条件はそんなに…


間違っていたらごめんなさい。あくまでステレオタイプなので、例外多数なのは百も承知の上です。


"アホの坂田"坂田利夫(71)が嫁さん欲しいと必死こいていたのはいつのことだっただろうか…団塊世代以前に生まれた世代では、希少種だった。
"Mrめざまし"大塚範一(64)、志村けん(62)ぐらいの世代でも希少種。


でも、世代が下がるごとに"希少種"扱いができなくなってきている。


牛肉芸人ことダチョウ倶楽部・寺門ジモンが独身で半世紀を生きてしまったとか、AEDで一命を取り留めた松村邦洋(45)、今田耕司(46)、女子アナフリーク天野ひろゆき(42)、くりぃむしちゅー有田哲平(41)、おぎやはぎ矢作兼(41)、ナインティナイン(42、41)、TBSテレビ主事・安住紳一郎(39)などなど芸能界の男性で軽く上げてみただけでもゴロゴロしている。
名前を挙げた各人は成功者ばかりなので社会の圧力が緩くなった表れと考えればいい。社会問題とは無関係に扱ってヨシ。


SEI社畜興業の無駄飯ぐらいバ患部がかつて「(部下に)独身者だらけで」と現実に目を向けずにほざく暴言を吐く事実があった。
賃金カットに、ただでさえ将来に希望がない待遇、社内経費の本人負担押し付け、リストラ・名ばかり希望退職の指名解雇…雇用の不安定さと社内事務職の横暴があっては、独身者が条件をいくら緩くしても「こんな臭いオッサン」と相手にもされない。
仮にできたとしても、安月給に、公共サービスだけ価格上昇、子供を作ってしまったら生活できない惨めさ…これでは合理的選択で「独身」を選ぶのが当然となる。


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昨日、宮根誠司のテレビ番組で「年収300万円台、400万円以下の独身アラサー・アラフォーに40平米前後のマンションが売れている」とやっていた。基本単身者向け、夫婦ぐらいでもそんなに苦も無く住めるぞぐらいの物件だった。
「結婚相手が見つからない」ではなくて「こんな安月給・低所得・貧困では見つけてはいけない」である事実を抱える裏返しだ。


確かに、20世紀は「結婚した夫婦」向けの物件ばかりで、独身者が住むところに激しい足かせを課されていた。
横浜駅前の不動産屋で、京浜東北線の始発がある理由から磯子駅前のワンルームマンション(20平米以下)を探そうとしたら「あそこは夫婦世帯ばかりなので止めておけ」と言われた現実もあった。
それに比べれば、最近は世相に合わせているな…と思った。


ですがね、日本の社会保障は極めて脆弱なわけでして。
一度レールから外れてしまったら再チャレンジできない日本なわけでして。


安定的に収入が入るのなら、買うのも一考なんですけどね…ともできるのだが、「安定的に収入が入るのなら」の人が多数いるのならば、「40平米ぐらいのマンション」なんて需要が激減する矛盾が見えて来てしまう。
結局、失われた20年がダブルになる過程のあだ花に過ぎない。


途中でクビにされ、収入が途絶えてしまったら、安く手放さざるを得ないのでかえって割高…
こんな将来が平気で待っているのに、大丈夫か?


疑問ばかりでした。


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今日成人式に出席された諸君、背を向けた諸君、古典的な「人生の墓場」に入らなくても、いつ墓場に葬り去られるか分かったもんじゃありません。
うかつに「人生の墓場」に入りませんように。


沖縄の国際通りで『ヤンキー成人』が大暴れ!機動隊出動
なんて古典的自暴自棄が横行するのも、なんとなく理解できてしまうわ。


「中二病でも成人したい!」千葉県市川市のパワポには苦笑したが。


初雪が降ってしまって寒い東京にて、寒い事を書いてしまいました。
残りの半生、細々と生きていきますわ。今日のカキコは、以上です。