「iPhone5」ではなく「iPhone4S」が14日に発売されると、日本時間5日未明に米国で発表された。
ネーミング以外については、ほぼ予想通りだからいいでしょう。


そうは言っても、タブレット端末の特許問題で、米アップルと対立状態になっている韓国サムスン電子が、特許侵害されたとして各国裁判所に販売禁止の仮処分申請を行う方針と報じられているのには呆れた。
天に唾する愚かな行為だ。おそらく、その事はサムスンも分かっているのだろう。自国では仮処分申請を行わないのですから。アップルは、iPhone4Sを韓国内で売ることは決してないでしょう。欲しければ、大大だいっ嫌いな日本にやって来るしかない。


まともな判断をできる人なら、テレビ、冷蔵庫、クーラー…商品の種類を問わず、SAMSUNGのロゴを見て逃げ出すでしょう。iPhone4S販売禁止申請によって、韓国は自滅の道を歩みだすかもしれない。


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それより、経営の失敗を従業員に押し付ける安直な手法がまた見つかってしまった。


ルネサスエレクトロニクスが7.5%賃下げへ(日経)


2012年1月~3月の3ヶ月とのことだが、文面を見ると一律としか読めない。部長も係長も末端の工員も一律? 月給60万円だと4万5千円賃下げ、月給20万円だと1万5千円賃下げ。平等だからいいだろ…冗談じゃあない。生活の余裕度が違うので、高い方は「賃金が減ってしまった…」で済んでも、低い方は「最低限の生活から更に削れ? ふざけんな」となってしまう。


待遇は不平等で、痛みは平等…こんなの末端の人はやっていられない。


この件では、とくに落ち目一途の旧NECの人間(NECエレクトロニクス)が激怒していると考えられ…賃金体系から、旧日立・三菱のルネサステクノロジ組より賃金が低いのですから。


ルネエレの位置付けは、「必要だが赤字垂れ流しの企業」でしかない。ルネエレが消滅してしまうと、自動車で用いる半導体工場の大所が消滅する事など、産業界に打撃をもたらすため、なくなっては困るのである。しかし、赤字垂れ流しの結果、累積赤字が積みあがってしまうので、徐々に倒産、経営破たんに向かうこととなってしまう。


産業用機械が業績好調な三菱電機、社会インフラ関連で業績好調な日立は、持分比例で連結決算にてルネエレの赤字を計上しなくてはならないものの、好調な業績で相殺できるからまだいい。その一方、タコ社長のボンクラ経営の挙句、凋落に歯止めが掛からないNECは、ルネエレ以外で上げた利益を食い潰しきる有様となってしまっている。


JALが国有化で企業解体された。東京電力が国有化で企業解体待ったなしの状況となっている。ただ、中の人は高給でぬくぬく…のイメージがあるので、中の人には同情できない。デモやストライキなど、内部から表立った怒りの気配は余り見えて来ない。


ルネエレにも国有化とかの影が迫っているように思えてしまう。三菱電機や日立だけに救いを求めるのにはムリが来ている。トヨタ、日産、ホンダなど自動車メーカーや、大手商社なんかもカネの力を貸さなければならないと思われる。


だが、ルネエレが高給だなんて考えづらい。それも、旧NEC系の工場・部署に配属されてしまったら、薄給、安月給でブラック企業・ブラック職場でサイテーとなってしまう。


賃下げで想像できてくるのは、巨大デモの発生、ストライキなどの労働争議だ。フジテレビの韓流ゴリ押し捏造デモについては知らなくても、原発やめろデモ、中東で起こった独裁追放デモについては知っているはず。
アメリカで起こった、税金で救って貰ったくせに高給を貪り続けやがって!の金融デモは全米に拡散する流れとなってきているが、このことは一般ニュースで広く取り上げられているので、ニュースもせずに仕事だけに惚ける人間のくずと、ニュースはスポーツ新聞の前半だけでいい低レベルな俗物を除けば、知っているような事である。


人員削減や、出張費の削減、手当の削減といったリストラでは事足らず、プリンターのインクトナーを買えないために資料が読めないとか、コピー紙は裏紙にとやったばかりにマル秘事項が流出するとか、昼間消灯を一律にやったら階段でぞっこけて社員が骨折…本末転倒に業務が進まない事態、かえって損失が生じる事態になっていることは容易に想像できる。残業禁止とやったら、仕事が雑になってしまい不良品の山と化すなど、ケチった残業手当の何百倍も損失を被るバカな企業も出てくる有様…


賃下げそんな状況に対して、日本人は耐え忍ぶ事ばかりしてきた。しかし、それもそろそろ限界に近づいてきている。怒りが爆発して、上に記したようなストライキやデモが起きると考えられるのである。腹に据えかねた者によって、内部告発の嵐が吹き荒れる事も考えられる。


工作機械や半導体製造装置を打ち壊し…最近の機械はなかなかそれができない作りになっているので無茶だが、電源異常を人為的に起こすとか、薬品に不純物を入れるなどして不良品を作らせるぐらいはできないことはない。


とはいえ、賃金カットの悪影響で、新聞どころかテレビやラジオも知らん!みたいな事態に追い込まれる者も多数出ていると思われ。世情に疎くなっては、不平等への怒りがアメリカにまで拡散し始めている事などわからないと思われ…


愚民化政策の大勝利! 苦笑するしかない。


60年安保が終息に向かった、あさま山荘事件からもうすぐ40年となる。この間、名ばかりデモの応酬はあっても、真に何かを倒すためのデモは日本では起きなかった。だが、フクシマのメルトダウンで事態は一変した。


すでに起きている原発やパチンコ、フジテレビ&花王の韓流ゴリ押しへのデモは、企業のあり方の一部に対する怒りであって、企業そのものへの怒りとはいいにくい。集合する人たちも第三者・不特定多数である。そんなことで、比較的整然としていた。
しかし、ルネでデモが起こると、デモ参加者は当事者なので怒りの濃さが全然違う。流血や逮捕、死者などが出ても驚けない。激しい怒りに怨念が爆発する形となるので、整然と事が行われるはずもない。


ブラックホール武蔵小杉で、ここ10年ぐらい南北を襲った首塚のたたりが東に変わる形の日本ビルの周辺で、ルネ従業員による大規模デモが起きても驚けません。
ルネ本社前の武蔵小杉駅前が占拠され、危険なので横須賀線や湘南新宿ラインが運行停止となって…ついでに並行する東海道新幹線も運転中止。この程度でもとんでもないのだが、もっととんでもない事が7.5%賃金カットで起きるように思えてならない。
組合? そんなのは御用組合だから、全く役に立たない。組合幹部? そんなのは将来の出世⇒高賃金が約束されているのだから、会社の犬でしかないので役に立たないどころか労働者の敵だ。


字面でいえば明らかに違うが、世界中でおきているデモの動きは


食い物の恨みは恐ろしい


である。生存権を奪われた人の怒りは恐ろしいのです。


◇ ◇ ◇


今日の東京株式市場は、きょうも欧州金融不安を反映した流れになった。


ニューヨーク株式の乱れっぷりには呆れるしかなかったが…
欧州株安を受けて大幅続落し、バーナンキFRB議長の議会証言は相手にされず、iPhone4Gの発表も反応薄。(現地の)午後3時過ぎまでは大幅続落で推移していたが、英国フィナンシャルタイムス電子版が「欧州連合(EU)各国の財務相が域内金融機関への資本注入の共同実施を検討している」と報じたのを受けて、大引け前1時間で4%も上げ、終値ベースでもプラスで引ける形に。


とはいえ、ニューヨーク株式が大引けになったあと、ムーディーズがイタリア国債を「Aa2(ダブルA)」から「A2(シングルA)」に格下げ発表してきたので、ニューヨーク株式は踊らされた形。15時過ぎはなんだったのか…


そんなことで、今日の東京株式は様子見で始まり、ジリ安に向かう展開。
年金か日銀ETFが先物をドカンと買った後に、現物に買いを入れてきたようだが不発に。
とはいえ、盲目的に、むやみやたらとディフェンシブ銘柄にカネを移す動きは相変わらず。


だが、ディフェンシブ銘柄の中にも限界が出てきたのも事実。
当ブログで、株価が異常に高くされてしまったと何度も指摘している花王は、寄り付きこそ2176と高かったものの、徐々に売りに押される展開だった。2150円超えなんて、高過ぎもいいところだ。当然のように売りが出てきた。終値は2157▼3。全然下がっていないように見えるが、これは後場に日銀ETF・年金資金がしょうこりもなく買った現われ。
日清食品、東洋水産、山崎製パンもだった。


ラストリゾートも、気がつけば侵食が始まってリゾートではなくなりつつあるとわかる。アサヒグループホールディングス(→アサヒビールグループ)、味の素、江崎グリコなどが例外的に高くなっていたが、上げる余地のある株はどんどんなくなっているとわかってしまう。
ラストリゾートで押し上げられている株、近く後を追わざるを得なくなるでしょう。


もっとも、ディフェンシブ銘柄が買われていたように見せかけられた、単なる期末ドレッシング銘柄が混じっているから性質が悪い。ディフェンシブ銘柄のはずであるNTTが、9月7日以来の3600円割れ(3595▼75)。通信料は景気に左右されるはずなので買えないとできなくもないが、じゃあなんで花王や日清食品が買えるの? となってしまう。PER9倍、PBR0.6倍の株が買えなくて、どうしてPER20倍、PBR2倍の株が買えるのか…まともな状態ではない。
大手商社のように、大幅減益必至な状況など起こりえないので、違和感だらけだ。


日経平均 8,382.98 ▼73.14
TOPIX    726.25 ▼9.93
JASDAQ    48.21 ▼0.12


本当は、ディフェンシブ銘柄買いの正当性を書こうと思っていたのに、NTT3600円割れを見つけてしまい、そんな雰囲気から程遠くなってしまった。昨晩、年初来高値銘柄を見ていたら、マルちゃんの東洋水産、食用油の不二製油あたりが出ていたので、PERやPBRをみたら「(10/4現在では)割安だから買って当然」と書くつもりだったのに、激安のNTTが売られたのを見て台無しとなってしまった。


せっかく、ディフェンシブ銘柄買いでも正当なものもあることを書くつもりだったのに、NTTの化粧落とし全て台無し…


200本安打連続記録が終わったイチローも、朝の連続ドラマ「おひさま」が終わった井上真央も、それなりに状況を知ったら「なんてバカな事を」と嘆くに違いないでしょう。


きょうのカキコは以上です。