地元・熊本が生んだ偉人

北里柴三郎氏の伝記を読む。

 

明治の時代に、熊本でも

小国という山あいの町で育ち

熊本(市)に出て、医学を学び

更には東京(東大)へ出て

留学までしたのだから

それだけでも大した人だ。

 

さて、本を読む進めていくと

母親との会話、恩師との会話等々

書かれているが、これらの会話を

当然に当人達に確認したわけでもなく

また会話なんて、その場のことなので

本当にそういう会話があったかどうかも

裏づけもなく、分かりはしない。

 

なので、大枠としてこういった

人生を進んだという事実を元にし

あとはその枠内での作り話になる。

 

伝記なんか、実際そんなものだ。

 

だから、この作り話の部分で

随分とその人物のイメージが決まる。

印象というのはそんなものだ。

 

なので、本当は裏付けがある部分だけで

伝記を書けばいいのかもしれないが

それでは内容が薄くなるし

何よりも面白くない。

 

故に脚色された部分が面白いと

想いながら、読むしかない。

 

伝記はドラマであり、映画なのだ。

ちょっとしたエピソードに

いつの間にか、枝葉がついて

話が1つ出来ているのかもしれない。

 

そう思いながら、読む進める。

小説の如く。