11月16日(水)午前4時45分起床

天気:?暗くてわかりません。少し雨か?


お約束どおり4時45分にホテルのWake Up Callが鳴った。

旦那が出て「Yes, Thank you!」と言って電話をおいた。

少し後に、また電話が鳴った。今度は自動の音声だった。

更に少し置いて、また自動のコールが(寝てしまう人の為のSnooze機能なのか?)


朝は鶏と一緒に起きているから

目覚ましコールは1回で全く問題ない私たちなのに。

そうはいってもホリデー中にはおきれなくなる人も沢山いるからね。

さて、本日はホテルに事前に頼んで朝食はBOX BREAKFAST

つまりケーキを入れるような厚紙の箱にパン、バナナ、ジュースなど入れた「お弁当箱」にして持って行く。


そして昨日と同じくマイクロバスに乗って空港に。

暗い中、5時半に空港に入ろうとしたが、あれ、まだ空港の建物のドアに鍵がかかっているわ。

6時にならないと開かないのかな?


空も白んできた頃に空港の従業員達もぼちぼち出勤して来た。

ドアが開くと同時に私たちは一番乗りで空港に入ったが、

だからすぐに飛行機に乗れるというわけではない。


今回はDawaが搭乗券を持って来たので、

一応セキュリティーをとおり、搭乗口まで行く事にした。

(男女に別れ、衝立の中で同姓の検査官が服の上から全員ボディーチェックする)

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セキュリティ-ゲートを過ぎると中の搭乗待合場の椅子に昨日、登場口の外で話したアメリカ人女性を見つけた。

彼女も結局昨日Lukla行きには乗れなかったんだ。

(昨日は一便も出なかったので当たり前だ。)

彼女は一人でトレッキングに来ている。一人旅 Solo Travellerだ。

昨日は私達がゲートの外にいる時に彼女のフライトの時間が来たので、

先に搭乗ゲートの待合室まで入っていったのだ。

しかし、セキュリティーゲートのこちら側で待とうと、登場口の前で待とも一機も飛ばなければ意味がないのだ。


そのアメリカの女性はシカゴ出身との事で、多分30歳後半くらいと思われた。

とても長い艶のある金髪をポニーテール三つ網にして頭の後ろで束ねていた。

薄い白っぽいブロンドじゃなくて、豪華な、黄金に輝く色のGolden Hairだ。

昨日、暇つぶしに話した時には彼女は環境保護に関心の高い活動家のような印象だった。

ネパールのトレッキングを一人で遂行しているところからも強い女性のイメージ。

私が日本人だと見破ったのか、

トレッキングの道にいかにゴミが多いかの話に始まり、日本の団体がネパールの山でゴミを回収してフランスに対し、飲み物の缶、包み紙などフランス人が残すゴミの量が世界的に一番多い事実をつきつけ、国として改善を要請した事実などを語った。


そして同じく昨日、彼女はチェックインカウンターにいるドイツ、German達のグループの荷物を見て、

「たかだか、トレッキングで山の麓(ふもと)まで行くだけなのに、中にはまるで本当にエベレスト登頂を目指しているような大荷物の人達もいるわね。

聞くところによると、自分たちで荷物を運ばずに、

人を雇って持って行く人もいるらしいじゃないの。」と言った。

ぎょぎょ!わたしも旦那もそんな風に言われた後で、

「あ、それ私達です。」と言い出せなくなった。

さすがはガイドもシェルパもなしで自分でバックパックを担いでいる人だけある発言だ。


さて、本日はセキュリティゲートのこっち側で待っていたが結果は昨日と同じであった。

一機の飛行機もLukla方面には出発していない。


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隣のベンチに座っていたNPO団体のネパール女性の肩を借りて、

日本人はどんな状況でもどこでも、公共の場でも

待ち時間は寝る事が出来る優れた人種である事を証明してみた。



インターネットカフェが待合室にもあったのでAdenが天候情報をチェック。

Luklaの天気はどんどん悪くなる。金曜日にもしかしたらよくなるかもしれない。

もしかしたらにかけて金曜日にでなかったら、

トレッキングの予定は遂行不可になりかねない。

5人ともトレッキング予定期間のギリギリで飛行機を押さえてあるし

他のバックパッカーのように時間の余裕はない。他の地域に行きたくもないし、

エベレストベースキャンプにいけないのなら、このツアーに払ったお金の意味がない。


Dawaにかけあって今からヘリに変えたいと言った。

彼は11時のヘリがあるのでそれに予約を入れると言った。

ヘリコプターの離発着ポートは更にここからゲートを出て車で行くような距離だ。


Camillaが待合室からヘリポートへ出ようとしている団体を目ざとく見つけその1人に質問した。

「あなた達はヘリに乗るの?」>「ええ。飛行機は飛ばないといわれたから」

「ヘリ代はいくら払ったの?」>「一人、250ドルつづ。」

「今日で何日待ったの?」>「昨日ここに到着したばかりで今日はじめて空港に来たわ。」

「え!なんですって、昨日ついたばかりでヘリに乗るの?私達は2日目で朝4時半から起きてヘリの予約さえとれないのに!いったいどのの会社できているの?どうやってヘリを予約したの?」

ここで、今まで質問に答えていたヨーロパの女性は

急にCamillaの口調が強くなったのを恐れたのか

「わたし、もういかなくちゃ。」といってガイドと一緒に走り去った。

Camillaはフランス人に先を越された事に対して非常なる屈辱を覚えたらしい。

その後で"Did you see that? They only arrived yesterday and they went ahead of us with the Helicopter. and they were French!" 「見た?あとから来て、先にヘリに乗っていったわよ。しかもフランス人だったわよ!」と興奮して言った。「これが典型的な話だわよ。丁寧で遠慮がちなイギリスが後から来たフランス人に追い越される話よ。毎回これよ。フランス人のようにずうずうしく押しが強ければ得をするのよ。」との事。


11時を過ぎてもヘリには乗れなかった。

空港にはもう用はなかった。ネットや他のトレッカー情報でもう本日はヘリも飛行機もとばないのが判った。

Dawaに詰め寄り、どうしたらいいのか他の会社はヘリで移動させているのにPeregrineはどうしたんだというとPeregrineの会社からマネージャーがホテルに来てくれて私達の話しを聞いてくれるようにしてくれた。

さっそくホテルに移動することにした。


シカゴ出身の彼女には帰り際に情報を教えてあげた。

Luklaへは本日は飛行機は出ない事。明日はもっと天候が悪い事。

Lukla以外のネパールの地域は晴れているので

時間と予定変更が出来る余裕があるのならそっちを先にまわり、エベレスト地域には天候が良くなったら戻った方がいい事。

それらを伝えて私はその場を離れた。


Shangri-Laホテルに戻るとまたガードマンが笑顔で敬礼をし、

Welcome back!と言った。

はい、ただいま~~(泣)


ロビーにはカトマンズ支店のPeregrineのマネージャーの一人が来ていた。

40歳前後の男性。教育を受けた英語を話した。

主にCamillaがマネージャーに訴えた。

We understand that this is coused by the weather and we are not blaming anyone for that.

What we are not happy about is that this is our 2nd day spending at the airport, and we were promised that we will get on the helicopter on 11 O'clock if the flight has been delayed. This was not the case and we saw that other group fling with the helicopter. I asked one of them and she told me that they came here yesterday.

They did not have any trouble of booking the helicopter next day.

We were not happy because other people went ahead of us and went on with the Helicopter.


そこでわたしがすかさず、And THEY WERE FRENCH!と付け加えてあげた。

Camillaも今度は笑って、そうそう、しかもフランス人だったのよ!と繰り返した。

しかしこの冗談はマネージャーに通じてはいないだろうな。


とにかく明日は最初から飛行機ではなくヘリコプターにしかも始発の便で飛ぶことになった。

Rescue Helicopterに乗るのである。

ヘリは5人乗り。

PaulがNo Show してくれて良かった。

6人だったら一台には乗れないから。

一人300ドルだったが、後で旅行保険でクレームだ。


さて、マネージャーとの話しあいも終わり、

私達はまたこのホテルにチェックインした。

今度も無料で宿泊。

なぜなら、Luklaで足止めをくらっている

フランス人のツアーの分が余っているので、

彼らの部屋を無料で私達にゆずって貰ったのだ。

本当の話だ。