風呂あがりの濡れた髪のままベランダに出て洗濯物を干すことが勇気の証となる、そんな季節がやってまいりました。いましがた勇気を示したWIMPです。もうしません。皆さまいかがお過ごしですか。
こないだなにをトチ狂ったか、わたしは散歩の途中で巨大な大根1本とにんじん3本を買いこみ、迫り来るイノシシの影に脅えつつ(嘘)、それらをぶら下げて紅葉を見ておったわけですが(その記事はこちら→
「紅葉散歩で終わらなかった日記(前)―A Comedy of Errors」
)、このたびリクエストをいただき(ってことでいいんだと勝手に思っている)、その巨大な大根1本をいかにして食べきったかをご報告いたします。
最初は記事にしようなんてまったく思っていなかったので、写真がないところもあるのだけども。
これが例の大根とにんじん。にんじんを「標準的」と書いたけど、単体で見たら大きいほうだった。ていうか大根が巨大すぎるのだ。直径12cm。
うかうかしていて大根にスが入ってしまい、悲しい思いをした経験のない人なんてきっとこの世にいないと思う。
このたびのわたしのように、一人暮らしであるにもかかわらず、1本買ってしまった場合は早めに下処理をしてしまわなければならない。土から得られる水分を断たれた大根は、根の水分を葉がどんどん吸い上げるので、まずは葉と根を切り離して濡らした新聞紙なんぞに包んで立てておけばいいのだけど、どうしたものか謎のスイッチが入ったわたしは、しばらく大根尽くしでいこうじゃないかと思い立ってしまったのであった。いざ、参りましょう。
はじめに大根を ①葉 ②上 ③中 ④下 に分ける(この写真がないんだな)。根の部分は ② 青首のあたり ③ 太いところ ④ 細くなっているところから下 という感じで分ければいい。
以下、作った順に。
④の大根の下の部分をいちょう切りにして、干す。お天気が悪いので部屋干しにしているが、できたら太陽に当てて2日ほど干しておく。これは漬物にする。
まず ① 葉の部分 は、葉っぱをしごき取って、葉と軸に分ける。
こういう状態。
1. 葉のふりかけ
1. 葉っぱの部分をさっと湯がいて、細かく切る。
2. 鍋で乾煎りして、塩と胡麻を混ぜる。
3. 冷めたらびんなどに入れ、冷蔵庫で保存。
写真がブレているけど、これしかないのです。すみません。
2. 軸のおかか炒め
1. 軸の部分を薄く小口切りにする。
2. 鍋にごま油をひいて炒める。
3. 醤油で味をつけ、けずりぶしといりごまを加える。七味を混ぜてもよし。
③ 中の部分は何につかってもおいしい。おやつにもなる。
3. きなこ和え
1. 大根は皮をむいて1cm角くらいのさいの目に切る。
2. きなこと砂糖を同量混ぜたものに塩少々を加えたもので、大根を和える。
3. 水分が出てきたら、適宜きなこを加える。どんどん加える。
これ意外にうまい。しかし水分がものすごく出る。出てきた水分は飲むといい。そういえば、大根に水あめをかけて出た水分は咳の薬になるので、これ、水あめでつくればいいのではないかといまさら思った。
ちなみにむいた皮は細く切って干しておく。これも漬物や、戻して炒め煮にするとよい。
4. おでん
1. 大根を下茹でする。我が家では大根もにんじんも基本的に皮はむかない。
2. 大根がやわらかくなったら、なんかテキトーな練り物、厚揚げ、こんにゃく、昆布などと煮る。
下茹でしているところ。径18cmの鍋である。大根の太さがおわかりいただけるかと。
煮ているところ。
5. 茹で大根のとろろ昆布のせ
1. おでん用の下茹で大根を横領する。
2. 醤油少々をたらし、大量のとろろ昆布をのせる。
この食べ方、かんたんすぎるけど、うまい。もしかするといちばん好きな大根の食べ方かもしれない。初回はここまでにして、ビールビール。
さて本日は休日。お昼は残った ② 青首の部分 を使って献立。生食に向いているそうな。今日はにんじんも使う。
まずはにんじんを削る。
めっちゃ削りました。これ2本分。半本分ほどをなますに、残りをカレー炒めに。
6. 紅白なます
1. 大根は細切りにして、削ったにんじんと合わせ、塩をしておく。
2. 薄揚げを細切りにして、フライパンでぱりっと乾煎りする。
3. 大根とにんじんの水気を絞り、揚げと煎りごまを加えて甘酢(酢と砂糖同割に塩ほんの少々)で和える。
7. 大根飯(混ぜごはんバージョン)
1. 気持ち少なめの水分量で飯を炊く。
2. 紅白なますの揚げの油が残ったフライパンで、皮をむいて細切りにした大根を炒める。
3. 大根がしんなりしてきたら、細切りの薄揚げを入れて、さらに炒める。
4. 酒と醤油とみりん少々で味をつけ、水気がほとんどなくなるまで炒め煮し、ごま油少々を加える。
5. 削り節(今回は軸のおかか炒めにした)を加え混ぜ、炊き上がった飯に混ぜる。
炊き込んだもの(炊き込む場合は削り節は使わずに、かつおと昆布の出汁で炊くといい)もうまいけど、今回は混ぜごはんで。ごはんに使う大根は、皮をむいたほうがいいような気がする。むいた皮は当然細切りにして干す。
乾き方にちがいがあるのは、前にきなこ和えをつくったときの皮に足したので。
番外1. カレー風味炒めにんじん
1. フライパンにサラダ油を温め、鷹の爪とクミンシードを入れ、香りを出す。
2. にんにく、しょうがのみじん切りを炒める。
3. 削ったにんじんを入れ、塩とカレー粉を加えてしばらく炒め、仕上げにレモン汁を加える。
水で戻した干しぶどうや煎りごまを入れてもおいしい。
8. 大根の味噌汁
1. 冷凍しておいた(例の)カニの殻でとった出汁を温め、せん切りにした大根を煮て、味噌で調味。
ということで、昼飯。
寝かせておいたおでんを温めなおし、大根飯には葉のふりかけを散らしました。
干していた大根。保存するわけではないので、この程度の生乾き状態でもいい。
10. 大根の酢醤油漬け
1. 干し大根を沸騰湯にくぐらせて、水気を切っておく。
2. 醤油2、砂糖1、酢1、水3くらいの割合で混ぜ、鍋に入れて火にかけ、沸騰したら火を止めて大根を入れる。
漬け込んだところ。翌日くらいから食べられる。
あと1本残ったにんじんは、翌日の朝食&弁当用のスープに入れちゃえ。
番外2. 白いんげん豆のスープ
1. 水で戻した白いんげん豆をやわらかくなるまで茹でる。
2. にんにくはみじん切り、たまねぎ、にんじん、その他なんでもその辺にある野菜を1cm角に切る。
3. 鍋にオリーブオイルを熱して、にんにくを炒め、野菜を加えてしばらく炒める。
4. いんげん豆を茹で汁ごと加え、ローリエを入れて煮て、塩で調味する。食べるときに胡椒をふる。
……なにが煮えてるんだか判然としない。今回は白いんげん、たまねぎ、にんじん、じゃがいも、マッシュルーム、キャベツが入っている。だいたい何を入れてもいいスープなので、もちろん大根を入れてもいい。けどもう使い切ってしまったのだった。フィニート!(わけわからん達成感があるな)
とはいえ、おでんもまだ残っているし、漬物が食べられるのは明日以降だし、皮はまだ干している最中なので、「いかにして食べきったか」というのは早計であった。「いかにして食べきろうとしているか」というべきであったがまあいい。それにしてもおでんが大量すぎた(にんじん炒めも)。京都の薄揚げはデカいので、じつはまだ半分残っており、それとたくという選択肢があったにもかかわらず、すべてをおでんに投入してしまったことが敗因と考えられる。この経験を活かし、さらに多岐にわたる料理を作成することを次回の課題としたい。(まだやる気か)