Monthly W. March, 2013 | No Fixed Abode

4日(月)


風邪はもうほとんどよいはずだが、花粉のせいで鼻がアレでもう・・・・・・

絲山秋子『妻の超然』購入。


妻の超然 (新潮文庫)/新潮社
¥515
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5日(火) 【まあ仕方ない】


また休日をつぶさねばならない仕事を抱え込む。が、これが終わったら、来年度まで休日はまるまる自分のものになるわけで。といっても来年度はすぐそこなんだけど。




6日(水) 【恒例行事となりました】


映画の日なので、映画を観に。ロバート・アルドリッチの『合衆国最後の日』(整理番号16だったけど、もう驚かない)。やっぱりまかせて安心の演出力(冒頭の、大統領がひげ剃ってて頬を切ってしまうシーンを見た時点で、あ、大丈夫だ、と)。いろいろ考えながら観るのやめて、映画に身を預ける。いやー面白かった~。で、またしても『ロバート・オルドリッチ読本1』を買い忘れたりして、映画館を出る。そしてメガエビス。いい一日。




12日(火) 【ぎょっとした】


道を歩いていたら、妙なものが落ちていた。つけまつげ一枚(という数えかたでいいのだろうか?)。けっこう長い。落とし主はいまごろ顔がたいへんなことになっているのではないかと、たいそう心配した。が、よく考えたら、あんなものが片方なくなったらすぐ気づくだろう。そのまま片まつげで歩き続ける豪傑もいまい。もう片方をとるわなあ。心配して損した。




13日(水) 【初飯碗】


用事をすませて帰る途中、通りかかった沖縄のやちむんを扱う店になんとなく入って、マカイを買った。じつは自分用の飯碗を持っていなかったのだった。いつもはカフェオレボウルにご飯を盛っていたのだ。これからは茶碗でご飯が食べられる。・・・・・・それはいいが、わたしはあのカフェオレボウルでカフェオレを飲んだためしがあっただろうか。ご飯(粥、丼もの等を含む)、オートミール、スープ、煮りんご、トコロテン等をあれで食べていた記憶はあるが、肝心のカフェオレをあれで飲んだという記憶がない。なんか悪いことをしたような気分。(「なんということもない一日と、思い出すことなど」


古書店にて購入:

イン・ザ・ペニー・アーケード (白水Uブックス―海外小説の誘惑)/白水社
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長めのいい部屋 (中公文庫―てのひら絵本)/中央公論新社
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新刊書店にて購入:


ご遺体 (光文社古典新訳文庫)/光文社
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短篇小説日和: 英国異色傑作選 (ちくま文庫)/筑摩書房
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『妻の超然』読了。




15日(金) 【悩ましい品名】


昼に食べた田舎そばには小鉢がついていて、品名は「さつまいもの炊いたん」とあっのだが、出てきたそれは、さつまいも、かぼちゃ、半割りにした皮付き揚げじゃがいもが盛られており、三者ともほぼ同じ大きさのものだった。品名に「さつまいも」のみを採用する理由が見えない。しばらくさつまいもの優越性について考えたが、とくになにも思いつかず。「いも類とかぼちゃの炊いたん」だったなら、悩まなかったのに。




19日(火) 【ご近所のダンテ(似)発見】


仕事帰りに近所のスーパーで買い物をしていたら、真剣な面持ちで牛乳を吟味している人の横顔がめっちゃダンテに似ていたのでテンション上がる。



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この顔にそっくり。これが牛乳見てたと思いねえ。うわー、正面から見てえ! と思ってしばらくストーキング行為。結局見えた正面顔はダンテにさほど似ていなかった。テンションだだ下がり。




20日(水) 【花見中止】


アレルギー性鼻炎の薬をのんで、ほうじ茶を沸かしてポットにつめて、おやつは現地で手配するとして、さて、花見(桜はまだだけど、なにかしら咲いているだろうと見切り発車)に出かけよう、と思ったら降りだした。しかたないので、熱い茶を飲みながらこの間読み終えた『妻の超然』を再読する。おやつはなし。


『妻の超然』は、三編がそれぞれ異なる人称を採用した、「超然」をめぐる中編集。「超然」のほかに三篇をゆるく結び合わせているキーワードは「父(的なもの)」だろうかとぼんやり思う。問題作(?)の「作家の超然」が二人称の、しかも「おまえ」を採用していることに注意が必要だろう。「おまえ」というからには、当然対象を外から見て語っているものが存在するということになるわけだが、その「おまえ」ははじめ作家倉渕を指しているものの、その対象がやがてそれていき、「寄らば斬る」という感じで、いわば手当たり次第に批評が暴走していくあたり、発語しているものも若干狂ってるニオイがするんだけど、このへん、やっぱり絲山秋子という作家、一筋縄ではいかないなあと感じたりする。そういえば、表題作「妻の超然」は、読んでいてあまりピンと来なかったが、律子の最後のセリフ、「ああ、おそろしい」にドキリとした。好きなのは「下戸の超然」だけど、この鳴海広生という人物、『袋小路の男』に収められていた「アーリオ・オーリオ」の松尾哲の変奏か。

夕方、雨も小降りになってきたので、図書館に行って本を借りる。マルセル・シュウォッブ『少年十字軍』、川上弘美『神様』、豊崎由美『ガタスタ屋の矜持 寄らば斬る篇』、中村直也・清水樵『インドでレシピを聞いてきた!』



23日(土) 【シーフードだっていうから】

出先でシーフードカレーを頼んだら、出てきたのは、目玉焼きが乗ったご飯にフライがいくつか添えられて、玉ねぎ密度が異様に高い肉カレー(たぶん業務用ルーに、炒めた薄切り肉と大量の玉ねぎを混入したのだう)がかけられたもの。フライはえび、白身魚、クリームコロッケ(苦手)、いかリングかと思わせておいてオニオンリング。玉ねぎ率の高さはおくとして、シーフードカレーに肉はイカンだろう。使うなら、そう明示しておいてほしい。



24日(日) 【花見リベンジ】

花見に行った!おやつを調達しようと勇んで行った店が閉店していた・・・・・・。(「花よりもなほ(って全然意味違うけど気にはしない)」



27日(水) 【再訪】

とある用で、学生のころ住んでいた界隈に行った。安くて量の多いのが取り柄の食堂はなくなっていた。最寄のバス停に行くまで、当時の住家から歩いて5分ほどの距離のパチンコ屋の2階に、名画座的映画館があった。通りかかるとつい入ってしまっては学校に行けず、困らせてくれた映画館。そこは営業していたが、下のパチンコ屋はなくなっていた。諸行無常。



29日(金) 【寝ぼけ】

昨夜、居眠りから覚めた直後に書いて送信したメールをいま見たら、なにを言おうとしているのか、自分にも意味不明すぎて怖い。以下全文:「はっ! 寝てた。そうやね。医師宗右衛門。」 いただいたメールへの返信なので、元メールを見ればわかるかと思ったが、見てもさっぱりわからない。夜、あて先のひとから、返信をいただいた。「『なんのことだろう?わたしが気づかないだけで、なにか面白いことなんだろうな』って思ってた」のだそう。わたしの投げた言葉、「『こんなに受け止められなかったことってなかったな・・・』ってけっこう真面目に考えた」とも。ホンマにごめんなさい。寝ぼけです。



30日(土) 【年度末で忙しいと、読書に勢いがつくのか】

マルセル・シュウォッブの短編集『少年十字軍』読了。どれもこれもすばらしいが、「黄金仮面の王」、「大地炎上」が気に入った。どの作品も、小説でありながら、詩の趣。それでも散文詩ではなくて、やはり小説なんだな。グスターボ・アドルフォ・ベッケル、フランシス・ジャムの小説作品と同じく、お気に入りの殿堂入り。



31日(日) 【年度末読書と今月の絵本】

川上弘美『神様』読了。むかし『椰子・椰子』が文庫で出たときに買って読んだのが、初川上弘美だったんだけど、そのときはぜんぜんピンとこなかった。その後『溺レる』ほか、いくつか読んでから『椰子・椰子』を再読して、彼女の面白さがわかるようになった。準備体操が必要な小説を書く人なのか。というか初が『椰子・椰子』なのがいけなかったのではないか、という気がする。この『神様』は、そんな体操は必要ないと思う。初でもOKなんじゃないだろうか。「近所に越してきたくまに散歩に誘われる」、「預かった壺をこすると『チジョーノモツレ』で刺されたらしい女コスミスミコ(料理はうまいが掃除はヘタ)が出てくる」、「河童に恋愛相談をもちかけられる」等々、変わったコトが頻発するが、登場人物があまり驚かないのがいい。どれもいいけど、「花野」、「星の光は昔の光」、「草上の昼食」がとくに気に入った。

今月の姪っ子への貢物:

10ぱんだ (福音館の科学シリーズ)/福音館書店
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てん てん てん (0.1.2えほん)/福音館書店
¥735
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かがくのとも 2013年 04月号 [雑誌]/福音館書店
¥410
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「かがくのとも」は、澤口たまみ 文 MAYA MAX 絵、「テントウムシのいちねん」。自分用に買ったものだけど、見てほしくなって。