限りなく無色に近い世界

限りなく無色に近い世界

わたしのいない世界がこんなにも綺麗すぎるのを見る度に
わたしが今こうして生きていることが
あまりにも不気味に思う。

これは緩やかな自殺。



28歳ホステスの追憶です。
Twitterと連動して少しずつ更新してゆく予定です。

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自分が抱えられるものって、思ったよりもずっと少なくて。


腕の中から、大切なものがどんどん零れ落ちてゆく。






何でもできると思っていた、
未来がとても輝かしく思えたあの子供の頃の高揚感が懐かしい。







生きていくうちに大事なものが増えてきて、全てを抱えて生きていこうとしてやっぱりこの腕だけではだめで。





大事なものが擦り抜けて、守るために何かを捨てるという矛盾した局面に陥る。





捨てられなかった私は






最後に自分を捨てるしかないことに





気づかされる。