「ホテルカクタス」江國香織
★★★☆☆
ホテルカクタスと言う名のアパートに住む、帽子ときゅうりと数字の2の物語。
正直言うと物語自体はそれほどたいした話ではないなぁ、と思ったんですけど、面白い小説でした。
まず何がいいって
挿絵
です。
本のタイトルにもなっている
ホテルカクタス
と言うのは、ホテルと言ってますがアパートです。
そのホテルカクタスの挿絵が沢山挿入されていて、これが凄くいい。
独特の世界観があってどの絵を見ても
「いいな」
って、思えます。
この絵を描いているのが
佐々木敦子
という画家の方だそうです。
この本の素敵ポイントの半分くらいはこの挿絵にあると思いますよ。
物語としては、帽子ときゅうりと数字の2がひょんな事から仲良くなって、一緒に飲んだり、一緒に音楽聴いたり、一緒に遊んだり、同じ女の子を好きになったりする青春ものです。
ただ、それが
帽子
きゅうり
数字の2
ってことがなかなか変わってて面白いですね。
きゅうりとかすぐに腐りそうやん
とか、思ってしまいます。
きゅうりは真っ直ぐな性格でスポーツマンなんですけど、実際のところきゅうりって真っ直ぐじゃないですよね。
その辺の実は真っ直ぐじゃない感じが出てて面白いと思いました。
帽子はなかなかにハードボイルドなやつです。
ハードボイルドといえば帽子ですからね。
数字の2は数字の2といか言いようのない性格らしいです。
この小説は、設定や世界観なんかはとても面白いんですけど、物語自体ははそれ程面白いって感じでもないのが残念でした。
古いアパートに住む住人の友情物語って感じで、昔から何度と繰り返し物語になっているようなありがちなものだった印象です。
でも、そこに江國香織なりのメタファーがあったり、独特の世界観があるから面白い本になってるなーって感じでした。
子供が読んでも、大人が読んでもそれなりに楽しめる内容だと思います。
気になった方はぜひ読んでみてください。
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