「わがままなやつら」エイミー・ベンダー
★★★★☆
「燃えるスカートの少女」に続くエイミー・ベンダーの2作目です。
この作家の描く物語は独特の世界観があり、イマジネーションが凄く豊富なので、読んでいて素直に面白いな、と思えます。
ストーリーの内容はかなりキツいものが多いんですけど、その辺を割とサラッと書いてしまってることろが凄い。
この本は15篇の短篇が収録されています。
それぞれに独特の物語で楽しめたのですが、その中でも特に印象に残っているのが
「アイロン頭」
「ジョブの仕事」
「飢饉」
「主役」
辺りでしょうか。
「アイロン頭」はかぼちゃ頭の夫婦からアイロン頭の子供が生まれるって話しなんですが、もう意味がよくわからないんですよね(笑)でも、物語としては切ないんですよ。
お笑いコンビに
アイロンヘッド
っていますけど、ここから取ったのかな?だとしたらめっちゃセンスいいな、と思います。
「ジョブの仕事」は、自分の仕事を次々と神様に取り上げられてしまう男の話です。
取り上げられては、つぎの仕事を見つけやり甲斐を感じるようになったらまた取り上げられる。ってゆー悲惨なお話なんですけど、自分だったらもう働かないですね(笑)物語の主人公は様々な仕事をして、その仕事にちゃんとやり甲斐見出せるのが凄い。
「飢饉」は捨てても捨てても戻ってくる7つのじゃがいもと暮らす女性のお話。戻ってくるだけじゃなくて、どんどん人間の子供みたいな形に変形していくんですよ、このじゃがいも。この物語もなんだか切ない感じがいいです。
自分にとって何が大切なものなのか?
大切なものを失ってしまうことの喪失感みたいなことを考えました。
「主役」は指が鍵になっている少年が、その鍵に合う鍵穴を探すって話です。
この物語は収録されている短編の中ではもっとも読みやすかったです。様々時間と様々な場所で鍵穴を見つけていくすがたはまさに人生そのものですな。
エイミー・ベンダーの小説は読んでて楽しいものではないんですけど、次々と読みたくなりますね。彼女の書く独特の物語には、とても魅力があります。
気になった方はぜひ読んでみてください。
個人的には「燃えるスカートの少女」から読むのがオススメですが、「わがままなやつら」から読んでも楽しめると思います。
こちら↓(画像をクリックで移動します)のサイトで、写真、イラスト、DJなどの作品を公開しております☆よかったら遊びに来てくださ♪

