「エヴォリューション」
★★★★☆
【公開】2016年
【製作国】フランス、スペイン、ベルギー
【上映時間】81分
【監督】ルシール・アザリロヴィック
【原題】evolution
「エコール」のルシール・アザリロヴィック監督最新作です。
「エコール」は個人的に凄く好きな映画なので、この作品も公開前から凄く期待していました。
で、結果から言えば
とても良かったです。
基本的なプロットは「エコール」に似てるなぁって思ったんですけど、謎な謎のまま最後まで突っ走ってくれているところが好感」持てますし、何といっても映像の美しさは素晴らしいです。
子供は少年だけ、大人は女性だけが住み島に暮らす10歳の少年ニコラはある日、海の底に死体を見つける。
母にその話をするが、まともに聞いてはくれない。
ニコラは毎日薬を飲み、病院にも通っている。
しかし、死体を発見した日からニコラは島の日常に疑問を持つようになる。
ある日、夜中に出かけていく母親の後を付けて行ったニコラは海岸で他の女性たちを集まって不可解な行動を取る母親の姿を見た。
通っている病院の治療にも疑問を持ち始めたニコラは島の真実を知ろうとするが・・・・・
といった内容です。
内容を説明するのはとても難しい映画です。
正直、物語の全貌をはんと理解しているかと聞かれたら
全く理解できてません
と答えるしかありません。
最初にプロットは「エコール」に似ていると書いたのは、誰がなんの目的で集めたのかわからないが、ある場所に子供が集められていて、一人の子供がその場所から脱出する。ってのが「エコール」も同じだからなんですけど、「エコール」の場合はフランク・ヴェーデキントによる小説「ミネハハ」を原作としていて、映画はかなりこの原作に忠実なんです。
しかし、「エヴォリューション」はオリジナルの企画だと思うので、似ていることにまず驚きました。
「エコール」は原作の世界観を忠実に再現し、なおかつ映像の美しさや幻想的で恐ろしい世界観は見事でした。今回の映画もとにかく世界観は素晴らしいです。
映画のキャッチコピーの1つに
なんという美しい悪夢
というのがありますが、まさに「美しい悪夢」といった感じの世界でした。
島で行われている”何か”が一体何なのか?それが一体何を意味しているのか?ということがチラチラと見せてくれるんですけど、その真実がとても恐ろしくて、不安になります。でも、ハッキリとしたことは言わないので、本当はそんなに恐ろしいことではないのかもしれません。
見ている人にゆだねられている部分が大きいのです。
とはいえ、映画全体を漂う気持ち悪さは凄いです。
最初から最後まで終始気持ち悪い。
でも、単純に気持ち悪いだけではなくてそこには美しさと無垢があります。
少年を主人公としとしているので、少年の持つ無垢さが映画を救ってくれているような気がしました。
で、またその少年がかわいい!!
少年たちの美しさもこの映画の大きなポイントだと思います。
少年の美しさがなければこの映画は成立してないんじゃないかな?って思うくらい大事です。
「エコール」では閉ざされた少女たちの世界を描いた監督が「エヴォリューション」では閉ざされた少年たちの世界を描きましたね。
少年たちの美しさと同じくらい大切な要素として海の美しさもあると思いました。
映画の冒頭では海中の映像をかなり丁寧に見せています。
物語の重要な要素として海が存在すると思うんです。島に住む女性たちの背中にある何かは海に関係しているとしか思えないし、女性たちが集まって行っていた行為も海に関係している気がします。
そして、物語全体を漂う湿った感じ。
病院の壁は常に濡れているし、主人公の少年もやたらと海に入るし、水槽のようなプールに入れられています。
写真や予告編の雰囲気が好きだなって人は絶対に見て損はないと思います。
この年末年始に映画館でぜひ。
予告編
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