2017.12.28
行ってきましたMaison book girl4度目のワンマンライブです。
会場であるZepp divercity TOKYOに入ると、ステージの右上に
20180623
という日付と現在の時間が表示されている。
そして、ステージ上には白い扉が。
開演時間が刻々と近づいていく様子が視覚的によくわかる。
2018年6月23日
この日付には一体どんな意味が?
リアル脱出ゲーム好きだった自分としてはこういう数字は最終的に大きな謎と解く鍵になっている場合が多いので、キチンと覚えておかねばと思いつつ開演を待つ。
開演10分くらい前になると、20180623という数字が20180622へ変化。
このままさかのぼって今日の日付になるのかな?にしては、あと10分で半年分もさかのぼらないといけなけど・・・
と、思ってたら凄いスピードで数字が変化しだし、一気にその日の日付
20171228
へ。
そして、時間の方も開演時間に迫っている。
20171228 19:00
と数字が変化した瞬間ブザーが鳴り、ステージ上にオープニング映像が映し出される。
映像が終わると、白い扉が開き眩い光の中からメンバーが登場。
4人のメンバーがステージ上に出そろいいよいよライブスタート。
1曲目は前回のワンマン
Solitude HOTEL 3F
と同じく
sin morning
からスタート。
そして
rooms
lost AGE
end of Summer dream
veranda
bed
とテンションの上がるセットリストで会場はじょじょに熱を帯びてくる。
ここで、軽いMC。
MCと言ってもメンバーが自己紹介をするわけではなく。サラッと終了。
次に始まったのは
cloudy irony
この曲はブクガのメジャーデビュー曲で去年の11月に渋谷のWWWXにて行われたSolitude HOTEL 2Fを少し思い出してぐっときた。
次に始まったのは
faithlessness
大好きな曲です。
盛り上がってきたー!
ってところで、ダンスをやめるメンバー。
曲はまだ続いている。
ステージ上のメンバーの時間だけが止まったように動かなくなる。
そして、曲がまだ続いている中1人づつ白い扉の中へ入っていく。
この時、井上唯さんはステージ上に置いてあった白い箱を手にもって扉の中へ。
あの白い箱は一体・・・・
ここで表示されていた時計の数字がグングン進んで
20180112
へ!
この会場内だけもう年が明けちゃった。
この日付の意味は?
と思うと
14days
が始まる。
14日前
13日前
12日前
・・・・・
とカウントされるたびに、日付が1日1日今日に近づいてくる。
そして、今日
20181228 18:59
へ戻ってきた。
ん?戻ってきたのか?戻り過ぎでは??
時計は再び開演時間である
20181228 19:00
へ。
するとブザーが鳴り、オープニング映像が始まる。
映像が終わると、白い扉が開き眩い光の中からメンバーが登場。
4人のメンバーがステージ上に出そろい再びライブスタート。
2度目の
sin morning
を披露。
続いて
rooms
が始まり。
これは、どこまで繰り返されるのだろうか!?
そう思った矢先。
rooms最初の無音部分でメンバー全員が後ろを向くと、そこには巨大なメンバーが!!
写真だと、映し出されているのが静止画のように見えるけれど、実際が動画。
でも、動かない。
いや、少し揺らめいたり、瞬きをしている。
しばらく、巨大な自分たちと向き合っていた。
ここでも井上唯さんは白い箱を抱えている。
ざわつく会場。
どう反応していいかわからないというのが正直なところだろう。
ここで、最新曲の
言選り
がスタートし、ライブが再開した。
バックに映し出されている巨大なメンバーたちは相変わらず微動だにしないが、やはり静止画ではなく動画。瞬きはしている。
言選りのラストにある鍵が落ちた音に反応したメンバーは、舞台中央にある鍵を1人づつ拾って再び白い扉の中へ。
誰もいなくなったステージ。次に映し出されたのはメンバーの瞳。
再びステージに登場したメンバーはポエトリーリーディング
雨の向こう側
を淡々と読み上げる。
朗読が終わると、ノイズが鳴り響き、時計は数字を失う。
轟音で鳴り響くノイズと取り乱しとようなメンバー。
ノイズが収まると、時計は
20171228 19:20
を表示。
townscape
が始まり再びライブが始まった。
レザーで派手に演出されたステージがスタイリッシュで本当にかっこいい。
さらに
bluelight
十六歳
ときて
karma
再び熱を帯びてきた会場だったが、ここで時計の時間がグングンさかのぼっていく。
20170509
この日は確か・・・・
と思っていると、
インスト曲
ending
が始まり、前回のSolitude HOTEL 3Fのオープニング映像始まった。
ここは、赤坂なのだろうか?
そして、今は一体何年の何日の何時?
オープニング映像が終わると、またもやノイズが会場に響き渡る。
足音のようにも聞こえるそのノイズと共に時計は更に時をさかのぼる。
示されたのは
20141124
この日はブクガのお披露目ライブがあった日。
自分は実際には見てはいないけれど、この日デビューライブが行われたことは何となく察しがついた。
そして、再びステージ現れたメンバーが着用していた衣装は、
(この画像↑はPC用壁紙として作ったものです、保存して使ってね)
こちら。
活動初期に着ていた衣装で登場。
実はこの日、自分も井上唯さんが来ているシャツ着て行ってたから凄くテンション上がった。
靴もマーチンだったし!
ポニーテールの井上唯さんが可愛い、可愛過ぎる!
懐かしい衣装で登場したメンバーはそのまま
bath room
を披露。
これは泣けますね。
実際にはこの時代のブクガは知らない自分としても、タイムスリップしてこの時のライブを見ることができたんだぁ、って感覚になりました。
そして、
last scene
を終えるとコショージメグミさんが
「これがMaison book girlです!」
と言って、ライブは終了。
4人が礼をして、ステージを去ると再びオープニング映像が流れ、時計の時間は本当の現在
20171228 20:46
を示す。
舞台上のスクリーンには客席が映し出され、公演終了のアナウンスが流れる。
しかし、ここまでブクガの特異な世界に巻き込まれてしまった観客は
これも演出の1つだろう
と思い、アンコールを続ける。
すると、再び公演終了のアナウンスが流れ
これは本当に終わりかも?
ってなるが、しつこくアンコールを続ける。
三度、公演終了のアナウンスが流れ
ホンマに終わりや!!
ってなって、会場を後にしました。
これが、Maison book girlです。
Maison book girlというグループは、天才プロデューサーであるサクライケンタ氏と、個性豊かなメンバーが作り上げる現代アートです。
最新EPである
cotoeri
のテーマにもなっている
いままで と これから おかえり
をこんな風にライブで表現できるなんて、やっぱりサクライケンタという人が只者ではありません。
1つの公演が完全に1つの作品になっていて、他にはない唯一無二の世界観を作り出していました。
個人的には、今回の演出は
「ツインピークス the retern」に対するサクライさんの解答
なんだろうと思っています。
演出の至る処にデヴィッド・リンチ的なテイストを感じました。
物語が途中で反転する感じは
「マルホランド・ドライブ」
っぽいと思ったし、白い箱や鍵の説明を一切しないのもやはり「マルホランド・ドライブ」っぽいです。
映画見た人ならわかりますが、この作品の中にも謎の箱と鍵が登場しますよね。
今回のライブを見て、どう感じるかというのは本当に千差万別で、見た人それぞれに物語を描いていけるようなものになっていたと思います。
それが、Maison book girlなんですよね。
本当にアートだし、唯一無二だと思いました。
意味がわかるとか、わからないとかそういう次元じゃない。
何を感じるのか?見てどんな感情になったのか?
見た人間は、美しいとか、楽しいとか、怖いとか、気持ち悪いとか、何かしら感情を動かされたはずです。
人はそれを感動といいます。
こんなに感動するライブは他にないんじゃないでしょうか?
少なくとも自分は知りません。
ブクガの凄いところが、アイドルというフォーマットをとっていながら、気持ち悪いとか不安な部分を可愛いとか、美しい部分と変わりなく出していってるところだと思います。
しかも、その人間にとってあまり良くないと思われる感情も作ったものではなく、本来誰もが持ってるものって感じがして、心が惹かれるんだと思います。
開演前に表示されていた
20180623
という日付は
Solitude HOTEL 5F
の開催日だったようです。
いままで と これから
ですね。
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