「ロブスター」
★★★★☆
【公開】2015年
【製作国】ギリシャ、フランス、アイルランド、オランダ、イギリス
【上映時間】118分
【監督】ヨルゴス・ランティモス
【原題】The Lobster
いやー、変な映画でした!(褒めてる)
この監督は「籠の中の乙女」で初めて知ってハネケっぽい映画撮る人だなー、つて印象だったんですけど、この「ロブスター」ではまた違った感じの印象でした。
ストーリーは単純なんだけど、めっちゃ変。
パートナーがいない独り身は捕まって動物にされる世界。
パートナーを見つけるためのホテルがあり、そこで決められた日数の中でパートナーを見つけないと動物にされちゃう。
主人公はパートナーを見つけられなくて犬に変えられた兄と共にこのホテルへ。
もし、パートナーが見つからなかった場合どんな動物になりたいか?と聞かれ
ロブスター
と答える。
この、パートナーを見つけられなかったら動物になる。って設定が変で面白いですよね。
そして、このホテルにいる独り身の人々は時々狩りに出かけます。
独り身なのに動物にならずにのさばってる人を狩るんですね。
1人狩れば1日期限が伸びるから、頑張って狩ります。
個人的にはこの変なホテルでの生活を描いた前半部分がかなり面白かったです。
後半はこのホテルを脱走して、独り身のグループと森で暮らすことになるんですけど、後半は正直ちょっと微妙でした。
前半は絵的にも面白いし、コメディ要素が結構あって笑える部分も多々あります。
不可解なのは、
これだけ切羽詰まった状態だったらすぐにカップル成立するだろ!
ってこと。
かなり厳しくチェックされるみたいなんで、ウソで付き合うのは難しそうですが、それにしても。
主人公は血も涙もない女性とカップルになろうとするんですけど、その感じがめっちゃ面白いんです。
一緒にジャグジーに浸かってる時に女性が急に苦しみ出して気を失います。
観てる方からすれば
なんかしてあげろや!
って思うんですけど、主人公は動きません。
すると、女性が目を覚まして
「私たち気が合うわ」
って言うんですよ。
つまり、苦しんでる人を助けるような奴とは気が合わないけど、放置できる人とは気が合いそうだ。と、なるんですね(笑)
映像的にも前半がとてもいいんです。
後半は森のシーンが多いんでちょっと単調な印象でした。
ただ、サイレントディスコみたいにヘッドフォンでダンスを踊るシーンはシュールでよかったです。
映画のラストも主人公の最低っぷりが出ててとても良かったですね。
気になった方はぜひご覧ください。
予告編
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