「インク」
★★☆☆☆
【公開】2009年
【製作国】アメリカ
【上映時間】107分
【監督】ジャマン・ウィナンス
【原題】Ink
独特の映像世界と、おとぎ話のような物語。
好きな要素が満載の映画のはずなんですけど、
なんか惜しい!
脚本も映像もどちらも凄くいいってわけではなく
なんか微妙!
って感じが終始していました。
あー、なんか惜しいなぁ~
って見ながらずっと思っていた作品です。
かなりの低予算で、制作された映画のようなんですけど、あまりそんな感じはしなかったのは凄いなぁ、と思いましたが、なんせ惜しい作品でした。
物語の多きな流れとしては、父親と娘の愛情の物語という感じでした。
父親の持っている罪の意識というか、心の闇のようなものと、希望とか愛とかそーゆーものの対立をファンタジー仕立てで物語にしているんです。
これだけ書くと凄く面白そうな感じがするかもしれませんが、個人的には最初から最後まであまり楽しめませんでした。
まず、アクションシーンがかなりチープ。
そんなたいしたアクションがあるわけではないんですけど、時々あるアクションが手持ちのカメラをぐんぐん動かして、躍動感みたいなのを演出してる感じなんですよね。
それがどーもちゃちく感じでしまう。
何がどうなってるのか凄くわかりにくいのも難点でした。
ただ、アクションシーンでよかった部分があります。
それは、悪魔や天使は現実の物質に対して影響を与えることができない。
って部分です。
部屋の中で暴れて、机が壊れたり窓が割れたりするんですけど、すぐに元に戻るんです。
それを、アクションシーンの中で同時に行ってるので、単純にかっこいい映像になっていました。
そこは凄く良かったです。
あと、この手の物語ならキャラクターがとても大事だと思うんですけど、この映画の中には1人も魅力的なキャラクターが登場しません。
父と娘の間には、悪魔みたいなやつと、その悪魔と戦っている戦士みたいなのがいるんですけど、どっちも微妙。
いや、悪魔のビジュアルはなかなか良かったです。
この映画でいい部分をあげるとすれば、この悪魔のビジュアルはその一つでしょうね。
ビジュアルは結構いい感じだったんですけど、キャラクターとしてはそれほどでもないんですよ。
で、悪魔と戦う戦士もみんなスゲー微妙。
特に、目にばってんのシール貼ってる人が出てくるんですけど、この人がとんでもなく微妙なんですよねー。
目が見えないキャラクターといっても他になんかなかったんかい!
って凄く思います。
いかにもありがちな感じで今まで他の映画やなんかで散々見てきたキャラクターの焼回しって感じがしました。
でまぁ、物語のラストにはどんでん返しってほどでもないんですけど、ちょっとした結末があるんですけど、もう途中から展開がバレバレなんですよねー。
そこが一番残念なポイントでした。
「まさか、こう終わるんじゃないよね?」
って終わり方で終わりましたからね。
ストーリーとしては、かなり単純明快な物語ですが、
独特の世界観で意味深な感じに見える
ってやり方は個人的には好きでした。
どうせなら、もっと難解な感じにしても良かったのでは?
って思いましたけど。
ただ、この映画のレビューなんかを見ると割と評価高いんで、観る人が観れば面白い映画なんだろうなぁ、と思います。
気になった方はぜひご覧ください。
レンタルはないらしいので、Amazonビデオでどーぞ。
予告編
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