映画「クラウド・アトラス」 | 渋谷宙希のブログ

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「クラウド・アトラス」

★★★★★

【公開】2012年
【製作国】ドイツ、アメリカ、中国、シンガポール
【上映時間】172分
【監督】ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ、アンディ・ウォシャウスキー
【原題】Cloud Atlas

 

 

 

デイヴィッド・ミッチェル同名の小説を映画化した作品。

 

 

これはですね、

 

 

凄く面白かったです!!

 

 

「マトリックス」で有名なウォシャウスキー兄弟が手掛けた500年に渡る壮大なドラマを描いたSFドラマです。

 

 

ってか、この記事書きながら気付いてしまったんですけど、今はウォシャウスキー兄弟ではなく

 

 

ウォシャウスキー姉妹

 

 

なんですね!!!

 

 

2人とも性転換して女性になったようです。

 

 

 

 

全然知らなかったんで、ビックリしました。

 

 

この映画はこのウォシャウスキー姉妹と

 

 

「ラン・ローラ・ラン」や「パフューム ある人殺しの物語

 

 

を監督したトム・ティクヴァの合作で、

 

 

1849年、2144年、2321年をウォシャウスキー姉妹が監督し

 

 

1936年、1973年、2012年をティム・ティクヴァが監督をしているそうです。

 

 

さらに、トム・ハンクスやペ・ドゥナなどの出演者はそれぞれの時代の物語の中に転生して登場していて、一人で何役も演じているんですね。

 

 

これが、凄くおもしろいんです!

 

 

主役だったり悪役だったりしますし、男性だったり女性だったり、若かったり年寄りだったり、西洋人だったり東洋人だったりとかなり様々な役を演じています。

 

 

特殊メイクで別人になってるんですけど、この特殊メイクに関しては、ちょっと微妙な部分もありました。

 

 

いかにも特殊メイク!

 

 

って感じの顔で登場するんで、他の時代にも出てくるやつだんだろうな。

 

 

って思います。

 

 

で、それが誰なのか?って考えるのが凄く楽しくて、ストーリーも面白いんですけど、人物の特定するだけでも楽しめます。

 

 

しかも、ちゃんとエンドロールで、それぞれの役者がどんな役で登場したのか正解を教えてくれるので、最後にはちゃんとスッキリすること間違いなしですw

 

 

上映時間が172分と少し長いんですけど、最初から最後まで凄くワクワクして観ることができる映画で、全くダレる部分がなかったのが凄いです。

 

 

なので、長くてもそれが苦痛にはなりません。

 

 

6つの物語が同時進行で進んでいくので、最初ちょっと混乱しますが、見ているうちにそれぞれの物語に入り込んでいける仕組みになってるのも凄いなぁ、と思いました。

 

 

物語のつなぎ目が凄く自然で、どんどん場面は変わっていくんですけど、混乱する場面はほとんどありませんでした。

 

 

登場人物も凄く多いんですけど、誰が誰だかわからなくなることもなかったし、見せ方凄く上手ですよこの映画。

 

 

人物相関図があったので一応貼っておきます。

 

 

 

 

この相関図をじっくり見てからもう一度映画観たいです。

 

 

ストーリーのあらすじを書きたいんですけど、この映画は複数の物語が同時に進んでいくので、凄くあらすじ書くのが難しいです。

 

 

なので、今回はあらすじはやめておきます。

 

 

あらすじ書かなくてもこの映画おもしろそうだな、ってのが伝わってますよね?w

 

 

それぞれの時代の様々なドラマを同時に見せてくれるんですけど、

 

 

・1849年の物語は奴隷解放物語

・1931年は悲劇の天才音楽家の物語

・1973年は原発に関わる陰謀を巡る物語

・2012年はある編集者のドタバタ悲喜劇

・2144年はクローンと革命の物語

・2321年は文明崩壊後の世界の物語

 

 

と、ヒューマンドラマあり、青春劇あり、コメディあり、SFあり、ハードボイルドありと様々なタイプの物語があって、しかもそれらの物語がちゃんと繋がってるんだから凄いです。

 

 

個人的に好きだったのはネオソウルを舞台とした2144年の物語です。

 

 

「ブレードランナー」っぽい世界観の中で、クローンの少女が革命の象徴となっていく物語です。

 

 

クローン少女ソンミを451を演じるのはペ・ドゥナ。

 

 

人形のようなたたずまいがクローンっぽさを凄くだしてて、可愛らしかったです。

 

 

 

 

未来の韓国が舞台なんですけど、ちょっと日本っぽかったりするんですよね。

 

 

 

 

6つの物語の中で異彩を放っていたのは2014年と現代に最も近い時代が舞台になった編集者の物語です。

 

 

ドタバタコメディで、主人公のおじさんがこれでもか!ってくらいひどい目に合うんですけど、その状況から脱出するって話です。

 

 

全ての物語に登場しているのがトム・ハンクスですが、この人もいい人だったり悪かったりといろいろな顔で登場しますよ。

 

 

 

 

音楽家の話も凄く良かったですね。

 

 

この音楽家が作曲した、幻の名曲のタイトルが

 

 

クラウド・アトラス六重奏

 

 

なんですよね。

 

 

 

 

 

過去の物語から未来へ繋がっていくんですけど、凄いと思ったのは、その未来と過去が繋がってるところなんですよねー。

 

 

未来は実は過去なのか?

 

 

って思える仕掛けがあるんですよ。

 

 

物語が循環しているようで面白い仕掛けだと思いました。

 

 

エンターテイメントとしても、凄く良くできているし、時代を超えた意思の物語であるという部分でメッセージ性も高くかなりよくできた映画だと思いました。

 

 

原作の小説もぜひ読んでみたいな、と思います。

 

 

少し長い映画ですが、あまり長さは気にならないと思います。

 

 

気になった方はぜひご覧ください!

 

 

 

予告編

 

 

 

 

 

 


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