映画「ハウンター」 | 渋谷宙希のブログ

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「ハウンター」
★★★☆☆

【公開】2013
【製作国】カナダ、フランス
【上映時間】97分
【監督】ヴィンチェンゾ・ナタリ
【原題HAUNTER




傑作SFミステリー映画「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督のミステリー・ホラー。


とっても好きなタイプのホラー映画でした。


ホラー映画ってそんなに沢山は観ないんですけど、ゾンビとゴシックホラーは好きなんです。


この映画はゴシックなテイストもありつつ、ミステリーの要素が加わってて面白かった。


「アザーズ」や「シックス・センス」なんかと少し設定が似てるんですけど、さらにその先に行こうとした感じのする作品でした。


ただ、その先に行けたかどうかは、少し怪しいです。


でも、行こうとした心意気は感じますよ。


好きなホラー映画に「レス」というのもあるんですけど、この映画にも少し雰囲気が似てるような気がしました。


この映画もちょっと設定が似ている。


凄くいい感じの映画なんですけど、後半ちょっと失速してしまった感じが凄くもったいない!と思いました。


前半はかなり良かったと思うんで、最後までその感じでいってくれたら凄い傑作になっていただろうに・・・・






父と母と弟と暮らすリサは、16歳の誕生日の前日を繰り返していた。




朝、弟ロビーからの無線で目覚め、母に洗濯を頼まれ、父はひたすら車の修理をしている。


外は深い霧が出ていて、その影響で電話が不通となっている。


洗濯をした後は必ず、何枚か洗濯ものがなくなり、両親からその事情を聞かれる。


何度も繰り返している同じ毎日。


ある日、リサは自分を呼ぶ不思議な声を聞く。


その声に耳を傾け、この繰り返しの日々からの脱出を試みる。


洗濯機の後ろの壁に小さな扉を見つけたリサだったが、鍵がかかっていて中には入れない。


リサは声の主に語りかけ真相を知るためにコンタクトを試みる。


すると、いつも同じはずの朝の様子が変わる。


父が車が直らないのは部品を隠したからだと母を攻めている。


リサに対しても恐ろしい剣幕でまくしたて、いつもは吸わないタバコを吸っていた。


そこへ、来るはずのない来客が現れ、リサに


「この家の中で声が聞こえても無視をしろ、生きているものとコンタクトをとるな」


と忠告される。




リサは家からの脱出を試みるが、いくら敷地の外に出ようとしても同じ場所に戻ってきてしまい、脱出は不可能であると知る。


不思議な声との接触をさらに深めていったリサは、ついに声の主であるオリビアと遭遇する。


オリビアは、まだ生きており家の呪いにかかりかけていた。


リサはオリビアと自分たち家族を救うため、洗濯機裏の扉の鍵を見つけ秘密の地下室へと入っていった・・・・・





といった内容です。


この映画の面白いところはいくつもありますが、まずは脚本でしょう。



まず、主人公の少女リサは16歳の誕生日前日は延々と繰り返している。


ここだけ見るといわいるタイムリープものかな、と思いますが、そうではないんです。


実は主人公とその家族はみんな死んでいるということが序盤に判明します。


ここが凄い!


死者が生きている者を助けるための物語なんですよね。


リサが生きているのは1980年代です。


そして、オリビアはおそらく2010年代を生きています。


この時代を超えた2人の少女が家に呪いをかけている殺人鬼(悪霊?)と対決するんです。



生きている者の視点ではなく、死者の視点で描いているのが面白いです。


生きているオリビアが主人公でも全然成立する物語なんですけど、あえて死んでいるリサを主人公にしているのがこの監督らしいな、と思いました。


この映画の見どころはまだあります。


それは、小道具の使い方が非常にセンスがいい。


特に前半部分はかなりいい雰囲気に仕上がっています。


リサは謎の声の主とコンタクトをとるために、コックリさんみたいなことをするんですけど、その時に使う「YES」と「NO」そして、アルファベットが書かれたシートをがかっこいい。


そして、コックリさんしてる時にミニチュアの家の中に置いてある安楽椅子がカタカタ揺れるんです。


何か深い意味があるのかな?って思ったんですけど、特に深い意味はなかったようで、その後は全く登場しないんですけど、雰囲気を盛り上げる演出としてはかなり有効だった気がしますね。


家の雰囲気も凄くいい感じだし、朝から霧が出ていていつでも薄暗い感じもいい雰囲気出てました。



ただ、惜しい点もたくさんあったんですよね。


まずこれは凄く個人的な趣味の問題なんですけど、主人公の少女リサがちょっとかっこよすぎる。


もうちょっと可憐な感じの美少女にしたほうが映画の雰囲気には合ってたんじゃなかったかな、と思います。



ほとんど出てこない生きている少女オリビアのほうが断然美少女なんですけど、これはなぜなんでしょうか?




リサはロック少女で部屋にボウイのポスターとかた貼ってるよな子です。


着てる服もバンドTかな?って感じの服で、デカデカと人の顔がプリントされてるんですよね。


この顔が気になって仕方がない。


緊迫したシーンでもこいつの顔に目がいっちゃうんです。


もっと、ラブリーな服を着てほしかった。


ちなみに、この子「リトル・ミス・サンシャイン」やら「ゾンビランド」やら「エンダーのケーム」やら結構観てる映画に出てるっぽいです。全く気が付きませんでしたが。


脚本的には後半がちょっとバタバタっと終わる感じで惜しいんです。


敵の悪霊(だと思う)はおそらく生きていた頃から殺人を繰り返しているっぽいんですけど、いつ死んだのか?死んでからもなお殺人を続けている理由は?なにより、なぜリサの家族を無限ループに押し込んだのか??


いろいろと説明しきれていない部分があります。


他の被害者たちも家の中で無限ループしてたんですかね?


おそらく、犯人のせいで呪縛霊となってしまっていたんでしょう。


物語としては、場所に縛られてしまった霊魂が最終的に呪縛をといて成仏する。といって話で仏教っぽい設定だなって思いました。


ホラーだけど、急にデカイ音でビビらすといい手法はほとんど使ってなくて、その辺も好感もてました。


鏡にいきなりなんか映ってるってお決まりパターンはやってしまってましたけどね。


ただのホラーではなく、サスペンス要素もあり、ゴシックな雰囲気も味わえるなかなかお得な作品でした気になった方はぜひご覧になってください。







予告編







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