映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」 | 渋谷宙希のブログ

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「ドゥ・ザ・ライト・シング」
★★★★★

【公開】1989年
【製作国】アメリカ
【上映時間】120分
【監督】スパイク・リー
【原題】Do the right thing



スパイク・リーが監督、制作、脚本、主演をこなした人種差別をテーマにした映画。


人種をテーマにした映画というのは扱うのが難しい気がするんです。個人的な好き嫌いの問題が多いんですけどね。


この映画は重たいテーマを扱っているにも関わらず凄くさっぱり観れるので好きです。



さっぱりしてるんですけど、かなり考えさせられる部分もあり凄く好きです。


特にこの映画で描かれている黒人街の描き方が凄くいいです。



実際はどんな感じなのか知らないんですけど、凄くリアルな感じがします。


ストーリーらしいストーリーが無いのもいいです。






とにかく暑いブルックリンの黒人街。


どんな仕事をしても全く続かないムーキーはイタリア系のサルが経営するピザ屋で配達係をしている。




ムーキーの友人バギン・アウトはサルの店にイタリア系の写真ばかりで黒人の写真が飾ってないことに腹を立てて、サルの店にはもう行かないと宣言。

街の住人に


「サルの店にはもう行くな」


と訴えるが、みんなは


「サルが俺たちになにした?」
「あんなうまいピザはやめられない」


と無視される。


いつも、ラジカセを大音量で響かせているレディオ・ラヒームもサルの店でピザを買うがラジオの音量を下げろ、と言われ少々不機嫌だった。


ピザ屋の向かいでは韓国系アメリカ人が雑貨やを営んでいる。


韓国人の店を見て、


「なんで、あいつは店を持ててるんだ!」


と文句を言っているのは3人の老人。



サルに足してご立腹のバギン・アルトとレディオ・ラヒームの2人はサルの店に抗議に行くが・・・・・・






といった内容です。


ストーリーはほとんどないと言ってもいいです。


ある暑い1日を描いたものなんですが、ラストは壮絶です。


人種意識の低い日本に住んでいる自分なんかが見ると、黒人街の一体感というか、街全体が一つの家族のような感じは正直理解しがたいものがあります。


ラストシーンは暴動にいたるんですけど、こんなに平和に1日が終わろうとしているのに、ある事件をきっかけに一気に爆発してしまうんですね。


その感覚が正直全然理解できません。


しかし、深刻な問題がそこにはあるんだろう、とは思います。


何の罪もない黒人が警察官に殺されてしまう、と言うような事件は現実にもよく耳にします。


日本に住んでる自分ですら耳にするんだからアメリカに住んでいたら、黒人街に住んでいいたらもっと耳にするんでしょう。


そういうことの積み重なりがこの映画のラストへ繋がっているんだと思いました。


映画に登場するキャラクターでメイヤー(市長)と呼ばれている老人がいますが、その老人が主人公のムーキーにこう言います。


「正しいことをしろ」


と、それが映画のタイトルにもなっているんですけど、この場合の「正しいこと」がどういうことなのか、映画を見ている間ずっと考えてしまいました。


正直言って答えは出ませんでした。


おそらく映画の中でも答えは出していないんだと思います。


なにを感じ、なにを正しいと思うのか・・・・・


レディオ・ラヒームの指にはLove&Hateの文字が。



この2つは、映画「狩人の夜」からの伝統ですね。


この映画もこの2つがキーになっているような気がしました。



物語全体をまとめているのが地元ラジオ局のDJラブ・ダディー。



サミュエル・L・ジャクソンが演じています。


この人の語りがまたいいんですよね。



とりあえず、この手の映画では最大の傑作だと思います。


スパイク・リーの映画の中でも最も好きな1本です。


気になった方は是非ご覧になってください。





予告編








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