「女王蜂」横溝正史
★★★★☆
雑誌「キング」1951年6月号~1952年5月号にかけて連載された横溝正史の探偵小説で金田一耕助シリーズの1つです。
今回も角川文庫の表紙デザインがめちゃ怖いシリーズで読みました。
このシリーズが家にまだ何冊か残っております。
今回も
やっぱり横溝正史の探偵小説はおもしろい!!!
って思える内容でしたね。
絶世の美少女をめぐる怪事件の数々!
横溝正史の探偵小説の感想を書くたびに書いているような気がしますが世界観が凄い!
そして、その世界に読者を巻き込んでいく力が凄い!
これに尽きます。
昭和26年、月琴島で美しく育った大道寺智子は18歳になり、父である大道寺欣造の住む東京へ引き取られることになっていた。
智子は生まれ育った月琴島を離れる際、どしてもやっておきたいことがあった。それは、屋敷の中にある開かずの間と呼ばれ、一度も中へ入ることが許されなかった部屋に入るということ。
東京行きの前日、庭の椿の根元から開かずの間の鍵を見つけた智子は開かずの間に侵入。
そこには、血でできたシミと、血のついた月琴だった。
東京で智子を迎え入れる準備をしていた父欣造の元に奇妙な手紙が届く。
それは、智子を東京へ連れてきてはいけない。という内容だった。もしも、智子が東京へやってくると、智子の周りの男が次々と死んでいきだろう、と・・・・・
不穏に感じた欣造は金田一耕助に依頼し、智子を迎えに行く後見人とて月琴島へ向かう。
島を出て、伊豆のホテルに着いた智子たちを向かえたのは、父欣造、弟の文彦、欣造のすすめる婿候補である遊佐、駒井、三宅の3名。そして、多門連太郎と名乗る男。らさには、謎の怪老人。
ここに智子を巡る惨劇の幕が切って落とされるのだった・・・・・
と言った内容です。
内容と言うかプロローグですが。
まず、事件の中心にいる智子がとんでもない美少女であるということがポイントです。
智子の容姿を説明した文章が凄かったんですよ。
様々な言葉で「美しい」という描写をした最後に
とにかく諸君があらん限りの空想力をしぼって、智子という女性を、どんなに美しく、どんなに気高く想像してもかまわない。それは決して、思いすぎということはないのだから。
だそうです。
これは実写化の際、智子の役を演じた役者さんには凄いプレッシャーだったのではないかと思いますね。
この作品は幾度も実写で映像化されております。まだ、1つも観たことはないんですけど。
この美しい少女の周りで次々と起こる怪事件。
そして、二転三転する物語。
そこへ横溝正史お得意の独特の小道具を使った世界観。
これらが読んでいる人間を全く別の世界に入り込んでしまう要素となって読者の心を離さないのです。
物語自体面白いのですが、やはりこの世界観の構成がこの人の小説は凄いと思います。
事件の動機や、トリックなどの謎解きが最後にあるんですけど、正直
それ、どーよ
ってものが結構あるんでですよね。でも、もうそんなのはどうでもよくて世界観に浸っていられるのが気持ちいいのです。
そういうどっぷり浸れる小説ってあるようで、あまりない気がしますので。
また近々、横溝正史の探偵小説は読みたいと思います。
そして、ぜひ映画も観てみたいなぁ、と思いました。
智子を一体どんな風に演じているのか観たいです。
【写真展告知】
渋谷宙希写真展
「きみの顔が思いだせない。」
2015年12月2日(水)~12月6日(日)
12/2(水)-5(土)は15:00-20:0012/6(日)は14:00-17:00
【場所】
birdie photo gallery
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