「愛の残像」
★★★☆☆
2012年のフランス映画。
「白と黒の恋人たち」(感想はこちら)のフリップ・ガレル監督の恐ろしくも美しい愛の物語。
これは、ホラー映画?ってくらいこわい映画でした。
若い写真家フランソワと女優で人妻のキャロルは撮影をきっかけに恋に落ちる。
フランソワはキャロルと夫を見て、彼女から離れていくが、フランソワを失ったキャロルは
精神を病んでしまう。
キャロルはフランソワを心から愛していたが、キャロルの狂気に対しフランソワはさらにキャラるから離れていく。
フランソワを完全に失ったキャロルは命を絶ってしまう。
それから1年。
フランソワは新しい恋人エヴァと幸せな日々を過ごしている。
ある日、エヴァに妊娠した。と告げられ、結婚することになった二人。
しかし、二人の幸せが近づいてくると、フランソワの前に死んだはずのキャロルの姿が見えるようになる。
キャロルは
私のところへ来て
と、フランソワを誘うが・・・・・・
という、世にも恐ろしい物語です。
キャロルが姿を現すシーンはそこらのホラー映画よりも断然おそろしいです。
そもそも、この物語はフランソワの適当っぷりといいますか、自己中心的な考え方が引き起こした物語でして、男としてはフランソワに共感してはいかんなぁ、と感じました。
結局、キャロルも婚約者のエヴァも不幸にしてしまうんですよねこの人。
ちなみに、フランソワを演じるのは監督であるフィリップ・ガレルの息子ルイ・ガレル。
この監督の映画にはよく出てます。
なかなかのイケメンです。
この監督の作品はまさか2000年代に作られた映画とは思えないレトロさが凄くいい味を出してます。
映画は全編モノクロで、演出もかなりレトロな感じです。
写真家であるフランシスはフィルムカメラで撮影してますし、携帯電話もなし、PCも一切出てきません。
なにか伝える手段は手紙か直接会いに行くというレトロっぷり。
最近の映画だけど、昔って設定なのかな?
と思いきや、キャロルの墓には2007年に死亡したことを記しています。
ということは、物語は2007年前後の数年ということになります。
ところが、さっき書いたようなアナログな生活。
これは、なかなか新鮮でしたね。
昔って設定でも全然大丈夫な物語なのにあえて現代を舞台にしてるのかな、って感じが良かったです。
いろいろと考えさせられました。
しかし、邦題の
愛の残像
はいいタイトルだなぁ、って思いました。
まさに、愛の残像。しかも、恐ろしい残像ですけどね。
そして、やっぱりこの人の映画は映像が凄くかっこいいんです。
写真っぽいといいますか、どのシーンも切り取ったら絵になる感じでした。
気になった方はぜひ。
予告編
最新のMix-Tapeは独立で揺れたスコットランドはグラスゴーのバンドで作ったMix-Tapeです♪
この画像をクリックするとMix-Tape聴けます↓
写真はこちら↓






