読書「よろこびの機械」レイ・ブラッドベリ | 渋谷宙希のブログ

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「よろこびの機械」レイ・ブラッドベリ
★★☆☆☆








SF作家のレイ・ブラッドベリの短編集です。


短編集はこれで3冊目です。


正直言ってこの本は個人的にはあまりピンとくるお話は少なかったです。


その中でも面白かったのが


「死神と処女」



というお話。


この物語はこの短編集の中では圧倒的に好きな感じでした。


物語自体がSFというよりもファンタジーっぽい感じで入りやすかったです。


田舎の田舎、森の果て、この世の果てに住んでいる老婆は、90年間一人で暮らしています。


家にだれかが訪ねてきても


わかてるよ。死神だろう!


と言って追い払います。


死神を寄せ付けないことで長生きしようとしている老婆の元にある日、一人の不思議な青年が訪ねてきます。


その青年は老婆に壜を渡します。


その壜の中には


あなたが十八歳になって初めての昼と夜



が入っていると言います。


それは、


あなたの人生の良き年の良き日



だったと言います。


この不思議な青年の発する不思議な発言と、頑固な老婆の攻防。


魔法の壜に詰められた老婆の美しい記憶とは?


そして、青年の正体は?


そんなお話です。


ファンタジーであり、青春ものでもあるこの短編は圧倒的に好きなお話でしたね。


他にも


「刺青の女」


というお話も良かったです。


体の大きな女性が猛アピールされて結婚した男は刺青を彫る相手を探していた。


女性の大きな体に施した最高の芸術作品。


製作には7年の歳月を要したが、作品が完成してしまうと男は次の女性を探すようになってしまう。


捨てられたくない女性は精神科医に相談するが・・・・


この物語は二転三転の展開があって、ラストは茫然としてしまうような内容でした。


先が読めない展開がよかったし、刺青を女性に施す男という設定はどことなく谷崎潤一郎の「刺青」という短編を思いだしした。


もう1つ


「ラザロのごとく生きるもの」



というお話も良かったです。


幼いころからほのかな恋心を持っている二人の男女。


二人は大人になり、いつしか結婚を望むことになるのだけれど、男性には魔女のような母親がいて、その母が死ぬまでは結婚できないという。


女性は母親の死を望むようになるが・・・・


純愛のようなんだけれど、その魔女のような母親の存在がとてもあやしく、本当に魔女なのか?それとも、二人の間を阻むただの母親なのか?よくわからない感じが良かったです。


そして、切ないラストが印象的でした。


ブラドベリの小説はまた機会があれば読んでみるかもしれません。



































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