★★★★☆
中原中也の詩は断片的に読んだことはあったんですが、詩集としてきっちり読むのは今回が初めてでありました。
今回読んだのは白凰社の「中原中也詩集」です。
神保光太郎という方が編集されたようで、この方も詩人でらっしゃるようです。
この本はまず装丁がとても美しいのが良いですね。
ハードカバーの本に函(はこ)がついております。
上の写真2枚は実際に僕が読んだ実物の写真ですが、このデザインはペン画の鬼才といわれたビアズリーの作品を使用しており、非常に雰囲気のある素敵な装丁です。
ビアズリーといえばオスカー・ワイルド「サメロ」の挿絵を描いたことでも有名です。
この本は昭和44年に初版が出ていまして、結構古い本です。ちなみに僕の所有しているのは昭和52年の版です。いずれにしても自分が生まれる前の本です。
昔の本って今の本よりも明らかに装丁が良いものが多い気がします。
電子書籍ではこのような素敵な装丁の本には出合えないので、やはり自分はアナログな本が好きだなぁ、としみじみ感じましたよ。
内容は「山羊の歌」と「在りし日の歌」に未刊詩篇を加えた構成になっております。
印象的だったのはまずは宿酔という詩。
この詩は関西が誇る長寿番組「探偵ナイトスクープ」で一躍有名になったのではないでしょうか?
ある大学の数学教授が趣味で作った曲に本人がこの詩を乗せて歌う動画がYouTubeにアップされており、依頼者はその歌が凄く気に入ってぜひ自分たちの演奏でこの歌を先生に歌ってほしい。といった内容でした。
で、この曲というのが聴けば聴くほどじわじわくる良さがある不思議な曲で凄く印象的なんですが、この不思議な曲に中也の詩がなんともマッチしていて、凄くおもしろかったのを覚えています。
和田教授による「宿酔」↓
有名な詩といえば何と言っても
汚れちまった悲しみに・・・・・
ですね。
大人になってから初めてまともにこの詩を読んだんですが、グッときました。
自分は汚れちまったかな?
妹よ
という詩も印象的でした。
美しい魂を持った妹の死を前にし
祈るよりほか、わたくしに、すべはなかった・・・・・・
と嘆く。
悲しいけれど美しい詩です。
なんとなく宮沢賢治を思い出しました。
賢治的な詩といえば
一つのメルヘン
という詩は少し賢治っぽいかも。って思いました。
童謡のような内容でとても好きな感じでした。
頑是ない歌は
思えば遠くへ来たもんだ
から始まる詩です。
海援隊の曲はここから取ったのでしょうかね??
他にも曇天、月夜の浜辺、また来ん春・・・・・、などが印象に残ってます。
基本的に小説ばかり読んでいて、あまり詩集は読んでなかったので、これからは詩もどんどん詠みたいと思いました。
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