もう今年も残すところ一ヶ月ですか。
早いね~。一年なんてアッという間だね~。
先月読んだ本のまとめです。
「草の竪琴 (新潮文庫)」トルーマン・カポーティ
★★★★☆
カポーティの実体験が色濃く反映された小説。 少年と老婆のイノセントな友情と周囲の現実世界とのズレを透明感のある文章で描き出している。 カポーティの小説には無垢な存在というのが必ず登場する。この小説はとくに色濃く無垢な世界観。イノセントな世界が描かれていて個人的にはとても好きな感じでした。 樹の上に建てられた家に霧がかかっているという情景は幻想的でどことなく現実感がなくとても美しい。
「罪と罰〈上〉 (新潮文庫)」ドストエフスキー
★★★★★
「カラマーゾフの兄弟」に比べるととても読みやすかった。ただロシアの名前がとってもややこしくて覚えにくいのと、同じ人物でも呼び方が色々変わったりするのは相変わらずややこしかった。でも、読み進めてるうちに慣れきて会話の流れでわかるようになりました。 上巻のラストでは主人公であるラフコーリニコフに謎のどん底に突き落とされて、下巻がとても気になる終わり方でした。 個人的には主人公ラフコーリニコフの友人であるラズミーヒンのキャラクターが好き。主人公の母親と妹にテンションが上がって自らの思想を展開するシーンはなかなか面白かった。
「ミネハハ」フランク・ヴェデキント
★★★★☆
映画「エコール」と「ミネハハ 秘密の森の少女たち」を見て、原作が気になり読んでみました。 森の中、高い塀に囲まれた少女しかいない寄宿舎での生活を描いた幻想的な小説。 原作の雰囲気や内容は「エコール」に近かくて安心しました。「ミネハハ 秘密の森の少女たち」ではかなり暗い内容で登場人物が全員不幸になるので、原作もそーゆー感じだと嫌だなぁと思っていたんで。 原作では主人公である女性の一人称で状況があまり描かれてはいない。それによって映画よりも謎が多くミステリアスで不思議な世界観になっていた。主人公の女性が実際に経験した手記という形式になっていることに一番驚いた。 あの寄宿舎の存在理由が全くわからないところがとてもいいと思いました。
「ホテル・ニューハンプシャー〈下〉 (新潮文庫)」ジョン・アーヴィング
★★★☆☆
下巻ではウィーンにて第二次ホテルニューハンプシャーでの不思議な生活と、アメリカに戻ってきてからの第三次ホテルニューハンプシャーへと移行し、ラストへ。 登場人物全員のクセが凄い小説だった。語り手である僕の思考がとっても変態なのに堂々と語ってるのが面白かった。
「ゲット・ショーティ (角川文庫)」エルモア・レナード
★★★☆☆
タランティーノが敬愛する作家とゆーことで読んでみたんだけど、作品のチョイスが悪かったのか、あまりパッとしなかった。手に汗握るクライムストーリーかと思いきや、割とたんたんとしたストーリー展開で特に山場もなく終わっていって少し肩透かし。 ギャングが映画プロデューサーになるって意味のわからない展開はやや面白かった。
「五分後の世界 (幻冬舎文庫)」村上龍
★★★★★
五分後に存在するパラレルワールドに迷い込んでしまう物語。 そこは、第二次世界大戦で降伏しなかった世界。何発も原爆を落とされ、アメリカ、ソ連、イギリス、中国などに支配された日本。しかし、人口が激減した日本人は地下に巨大な基地を作り、ゲリラとして連合軍との戦いを続けていた。 その世界の日本人は勇敢で凛々しく、差別も一切なく、自分たちのことは全て自分たちで判断することができる民族となっていた。 延々と続く戦闘。終わりなき戦いの中で主人公が感じたことと似た感覚を味わうことができてとても面白かった。圧倒的に強いゲリラとなり、日本人の誇りを持つ続けている五分後の世界は恐ろしくも美しい世界に感じてしまった。
ってことで、11月は6冊でした。
<BEST BOOK>
「五分後の世界 (幻冬舎文庫)」村上龍
とりあえずタイトルがええわ。
本も好きだけど音楽も好きな私が作った最新Mix-TapeはヒップホップMix!ここから聴けます♪
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