2013年9月 読書まとめ | 渋谷宙希のブログ

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音楽、映画、写真、本。趣味のブログです。

ちゅーか明日から10月とか早~~。

ってことで、今月読んだ本のまとめです。







「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ (新潮文庫)」ジェイ・マキナニー
★★★☆☆

二人称による80年代アメリカの青春小説。 二人称の小説というものを初めて読んだから、慣れるまで少し時間がかかったが、読み進めていくうちに気にならなくなった。 きらびやかな都会の中で荒廃していく男の物語。終盤で語られる母親とのエピソードが良かった。どことなくサリンジャーの「ライ麦畑」を彷彿とさせる展開だったような気もする。                       




「失われた時を求めて〈9 第6篇〉逃げさる女 (ちくま文庫)」マルセル・プルースト
★★★★☆

前巻のラストで主人公の家
を出て行ったアルベチーヌ。前巻ではさんざんアルベチーヌを愛していないと語り、自ら軽く別れ話までしていたのに、いざ本当にア ルベチーヌが出て行くと、猛烈に戻って来て欲しくなり、どんなことをしてでも戻って来て欲しい!と思う主人公。このアルベチーヌへの未練と、別れの悲しみ と、アルベチーヌへの疑惑を考え出すともうどうにも止まらない。このくだりだけで250ページほどあーでもない、こーでもない、と考え続けてるんだから凄 い。しかも、危うく犯罪者ギリギリの変態的な行為にまで走ってしまうほど追い詰められる主人公。ある意味今までのエピソードの中で1番キモくて面白かっ た。いよいよ超大作も残り1冊!




「ダーク・タワー〈3〉荒地〈上〉 (新潮文庫)」スティーヴン・キング
★★★★☆

第一部で登場した少年ジェイクがここにきて再び物語の重要人物として登場。ローランドたちと共に暗黒の塔を目指すために現実の世界から中間世界へと行くための試練を乗り越えていく。 いよいよ物語が大きく動き出した感じがある。少年ジェイクが本屋で謎を解くための絵本となぞなぞ本を見つける場面はエンデの「終わりなき物語」を彷彿とさせた。旅の仲間がまた一人増えたローランドがこれからどんな冒険へ足を踏み込むのかとても楽しみ。




「オーケンののほほんと熱い国へ行く―インド・タイ (Gakken mook)」大槻ケンヂ
★★★☆☆

インド行きたい。と思って、そーいや昔オーケンがインドに行った旅行記みたいなの読んだことあったなーって思い出して実家で探したら出てきた本。インドへ はテレビのロケで行ったみたいで、微妙な内容だったが、後半のタイへは一人バックパッカーで行ったみたいで面白かった。タイでキノコ入りのオムレツ食べた くなりました。




「神仏たちの秘密―日本の面影の源流を解く (連塾方法日本 1)」松岡正剛
★★★★☆

「日本という方法」について松尾正剛による講演を書籍化したもの。 日本的な感覚、考え方、捉え方などを理解度するため日本神話や仏教を詳しく解説 していく。日本神話の解説では歴史と照らし合わせてわかりやすく詳しい解説でとても面白かった。古事記を最近読んだばかりなので、深く理解できた気がし た。しかし、古事記の解説というのは専門家によっても様々な解釈があってとても面白い。そして、仏教から発展した物事の捉え方や感じ方などの日本的な感覚 が発生しているのがとても勉強になりました。




「ダーク・タワー〈3〉荒地〈下〉 (新潮文庫)」スティ-ヴン・キング
★★★★☆

キングの創り出すダークでヘビィな世界観がさすが。この巻では仲間になったばかりのジェイク少年がとんでもない目にあいます。少年と仲良くなる謎の生き物がとても健気で可愛らしい。 この巻で第三部が終了しますが、とっーても気になる終わり方です。しかも、実際はここから6年ほど続きが出なかったとか。全部出てから手をつけて本当に良かったと思います。                       




「孤独な散歩者の夢想 (岩波文庫)」ルソー
★★★★☆

ルソー晩年の著書。ある種病的な孤独感を自らの内面を観察するように素直に書き記しています。 自然に対する考え方などはとても素直で素敵でした。子供たちを見つめる視線なども微笑ましい。湖の孤島で暮らしたい二ヶ月間を描いた章がとても素晴らしくて、幸せな生活とはこーゆーことなんだろうなぁ、ととても共感できました。 プルーストの「失われた時を求めて」と共通する感じもありました。                       




「誕生日の子どもたち (文春文庫)」トルーマン・カポーティ
★★★★★

カポーティが無垢な世界や描いた短編を集めた作品集。村上春樹の訳はなかなか読みやすい。カポーティの長編も訳してほしい。 パディを主人公にしたカポーティの自伝的な内容の短編が特に良かった。純粋なる世界。人間の持つ根源的な喜びや痛みなどが描かれていて純粋な世界観がとても心に浸透しました。                       










<BEST BOOK>
「誕生日の子どもたち (文春文庫)」トルーマン・カポーティ



カポーティの小説実はめっちゃ好きってことに気づいた。この短編集は特にイノセンスをテーマに集めた本だから凄くしっくりきた。この冬はカポーティ読みまくろう!!



来月はいよいよ「失われた時を求めて」の最終巻を読みます!!!