空気と僕だけの部屋。
そこに浮かぶのは絶望だけ。
そんな月曜日の夜
僕は爪を折りながら笑うよ。
空気の抜けていった僕。
しぼんだ心に染色液たらして。
じわじわと色づいてゆく
心臓の音をリズムに歌うよ。
隣の部屋では幼児が叫び続けて
消えて、揺れて、壊れて、捻れる。
扉をあけて外に飛び出した僕を
引き留めてくれる手は無いから。
ナイフを持って出かけよう。
点滅する月明かりに笑いかけて。
右手の感情を左手に持ち替えて。
ずっと歩いてく。歩いてく。
そこまでもーーー。
どこまでもーーー。
きみまでもーーー。