娘が『あかちゃんがっこう』で(何時までも)勉強していた間、私は不妊治療をしていたワケです。


長く治療していると、色んな事を考えます。

考えすぎて、本末転倒になったり、脱線したり、自暴自棄になったり、up&downが激しくなる時期があったり。

信仰に走ったり、漢方を飲んだり、栄養薬品を色々試したり。

泣いたり、やけになったりして「こんな人間のところに赤ちゃんは来ない!」と奮起したり。

「こんな私のところに、赤ちゃんは来ないよね」と、諦めようとしたり。

「治療費で大学出せるよな・・・」と旦那に申し訳なくなったり。


「里親制度」や「養子縁組」について、真剣に考えた時期もありました。

旦那に相談したり、一緒に不妊治療をしている人に相談してみたり、病院の先生に聞いてみたり、それで怒られたり(とにかく怖い先生だった)それでも真剣に考えた時期があったんです。


個人的な、とても個人的な、ナイーブな問題だと思います。

そんな風にナイーブな問題だと思う人間には、向かない事なのかもしれません。

私が弱すぎるのかもしれません。

TVがフィクションであるとしても、あるとしても、やはり世間にはそんな見方をする人もいるんだなぁ

「養子縁組」や「里親」にならなくてよかったなぁ

と、私は思ってしまいました。


だから、もしも今「養子縁組」や「里親」について、前向きに検討している、もしかしたら子供の助けになれるかもしれない人の足が、TV番組やTV報道で竦んでしまったら。

「そんな事で足が竦むようでは、親になれない!」と、あの病院の先生には怒られそうですが、私は考えてしまうのです。

ドラマの子供達が、素晴らしい大人に出会い愛情を信じるようになる話しなら「自分は里親としてそこまで出来るだろうか?そこまでしなければ無理なのだろうか?自分のような人間には無理だな」と考えたと思います。

ほんの少しの「勇気」が、欲しい時もあると思います。

否定ではなく、肯定して欲しい時が、大人にもあると思います。


チラリとでも、考えた事も無い人には、きっとどこまでもフィクションで娯楽なのかもしれませんね。

そしてチラリとでも考えない人が、大多数なんだと思います。

それはある意味「幸せな社会」なのだと思います。


「幸せな社会」から零れ落ちた少数の中には、里親で苦労した人もいるかもしれませんね。

私は実親で苦労したし(苦笑)

本当に個人的な、とても個人的な、難しい問題です。

私がもしも里親になっていたとしても、絶対にその子を幸せに出来たのか?

自信ありません。

我が子を幸せにする、自信だって無いんだし。

ただ「幸せ」は自分で感じるものだから、そんな人生を送って欲しいとは願っています。

その為に私が出来る事って「なんだろう」と考えるけど、正解なんてどこからも出てこない。

育児はいつでも五里霧中です。


散々悩んだ末旦那に「もう一年(治療を)、頑張らせて下さい」とお願いして(2年ぐらい「もう一年」と言ってたけど)毎月up&dwneを繰り返して9ヵ月。

娘が先生に急かされて、飛行機に乗って(遅いよ!)


トイレで眠る日々が、やってくるのでした。