腱鞘巨細胞腫は、手指に好発する良性腫瘍です。
疫学などに関しては後程加筆します。
基本的治療は手術加療です。
しばしば目にする良性腫瘍ですが、強敵です。腱鞘や関節包から発生し、神経、動脈など色々な組織をまきこみながら隙間に広がります。
完全摘出、機能障害を残さないためには、
・良好な展開が得られる十分に練られた、皮膚切開
・繊細な剥離操作
・神経、血管、腱への配慮
・基部の確認し、正常組織のマージンをつけて切除
が必要となります。
また、万が一の神経損傷の場合に備えて、神経縫合が出来る医者でなければ触っては行けないと思います。
一方で算定できる術式はホクロ取りと変わらず、やりたくない手術の代表格です。
しかしがながら、未熟な術者による不良な結果が後をたたないという背景もあり、使命感で手外科医はこの厄介な出来物に立ち向かいます。
再発率は海外の文献では10%程度、再発後の症例は再再発リスクが高まっていくので、初回手術がとても大事になります。
腱鞘巨細胞腫に慣れているかどうかで、手外科医の実力がわかると思います。
